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富山湾から駿河湾へ「日本アルプス大縦走の山旅」

 8月10日の夜に八王子を出発し、11~15日の4泊5日で「日本アルプス大縦走の山旅」の第7弾となる、南アルプスの最奥部、赤石岳~聖岳~上河内岳~茶臼岳までの約40kmの山旅を楽しんで来ました。
 今回もまた、ほぼ毎日一度は雨、時には雷に見舞われると言う悪条件でしたが、その分、雨雲が晴れ、ガスが消えると素晴らしい展望が拡がり、疲れを忘れることが出来ました。長丁場では有りましたが全員の足並みが揃い、体調も良く、もちろんケガもなく大変楽しい山旅となりました。

元木 記

快晴の兎岳山頂で

      “いざ出発” 椹島で

8/11 畑薙第一ダム~椹島~赤石小屋

 一年前に第6弾で下山した、椹島(さわらじま)を出発する。
赤石小屋への登りは、寝不足の身体にはちょっと厳しかった・・・! 
夜は満天の星空の中、流れ星も見ることができた。

    赤石岳 3,121m 山頂で

 8/12 赤石小屋~赤石岳~百閒洞山の家

 赤石岳の山頂に着く頃には雨が激しくなり、避難小屋に一時避難することにした。
ひさしの所で雨を凌いでいたが、やがて雷雨となったため、少しずつ詰めて頂き小屋に入らしてもらう。
 小屋で1時間ほど静まるのを待って、この日の目的地、百間洞山の家に向かった。

  左-大沢岳、右-赤石岳 兎岳の登りから

8/13  中盛丸山~兎岳~聖岳~聖平小屋 

 朝から良いお天気だ。一日中こうあって欲しいものだ。
兎岳頂上からは歩いてきた赤石岳からのル-トが明るい陽射しを受け、素晴らしい景色を見せてくれた。

 

上河内岳にかかる虹 聖平で

 聖岳山頂まであとわずかのあたりから雨になり、またも視界はない。
聖平へ下る途中の稜線で激しい雷雨に変わる・・・。
樹林帯に入りようやくホッとする。

 夕方には雨も上がり、綺麗な虹がかかる!

   越えて来た「聖岳」 南岳の登りで

8/14 南岳~上河内岳~茶臼岳~横窪沢小屋

 朝は天気も上々、展望も良く、気持ちの良い登りだ。
南岳の山頂からは昨日、雷雨の中を登った聖岳が間近に見える。

  雲海に浮かぶ富士の遠望 南岳山頂から

遠く富士山が雲海に浮かんでいる・・・。
夏空に白雲がたなびき、悠久の時が流れる。

  マツムシソウと日本ミツバチ

お花畑が広がる天空の楽園を行く
アキノキリンソウ・シナノオトギリ・トリカブト・ミヤマシシウド・イワツメグサ・・・


 第7弾、最後の山頂「茶臼岳」でしばしの休息

茶臼岳へは緩やかな登りだが、頂上までが長く感じられた。
頂上では「富山湾から駿河湾へ 第7弾」を称え合い、しばし歓談!

 ゆったりさせて頂きました・・・。 横窪沢小屋で

8/15 横窪沢小屋~畑薙大吊橋~沼平

横窪沢小屋はTJAR 2018(トランス・ジャパン・アルプスレース)通過点の一つだ。
「目指せ完走! 安全第一 の表示が目を引く!
今回は一体何人の選手がここを通過できるだろうか・・・?

ともかく、日本一過酷な山岳レースである!

  

  畑薙大吊橋を渡る 「ヤレヤレだぁ~」

長かった第7弾の山旅が、これで終わった。
また、来年もここからスタートだ・・・。  

「駿河湾までもう少し・・・・」 

あとがき
 来年の夏休みの第8弾は、畑薙大吊橋をスタートして、茶臼岳~仁田岳~易老岳~光岳を計画している。日本アルプス大縦走としてはこれで終わりだが、光から先どこを下るのか・・・、今から楽しみだ!

コメント / トラックバック 5件

  1. kumasan より:

     富山湾から駿河湾へ「日本アルプス大縦走の山旅」―岳人なら誰もが思いつき夢見ること事かもしれませんがサアーとなると415キロ、きっかけは2012年山下正、斎藤、元木氏ら4人で黒部源流と赤木沢遡行を目指し偶然出会った「トランスジャパンアルプスレース」の山岳レースはフルマラソンを3、2時間以内、単独ビバークを10泊以上など世界でもまれにみる過酷さだ。走らないまでもそれを実践している当会一山岳日数、踏破時間が長いであろう元木副会長に惜しみない拍手を贈りたい! 晴れあり、濃霧あり、雷雨ありでしたが南アルプスらしい重厚な山容に見守られ、森林帯、岩場や沢筋帯など派手さはなくとも変化に富んだ5日間の山旅は自信に満ち何の不安もなく行動ができました。     会長より

  2. washi より:

    今回は会長に車を出して頂き快適に行けて助かりました。参加出来なかった方には申し訳ない素晴らしい夏の山旅でした。写真からは想像出来ない雷雨の中、ごった返す赤石岳避難小屋の気さくな小屋番さんもカッコ良かったですね。なかなか行けない兎岳を過ぎ南ア南部らしい崩壊地の草原が現れ、上河内岳を越えランドマークの竹内門の褶曲状の岩塊、天然記念物の周氷河地形である亀甲状土、茶碗を伏せた様ななだらかな山容の茶臼岳山頂岩場でのお味噌汁のおいしさ。他にも色々ありましたが何でも一歩進む事から始まりますね。副会長の綿密な計画で確実に、Aさんの頑張りに励まされて楽しく行って来れました。本当に有難うございました。 (washi)

  3. Yumi より:

    参加できなかった者です。また行く機会、ありますよね。それだけです。

  4. taro-san より:

    来年の第8弾は多分最終回になると思います。
    早めに、日程やコース、途中参加・途中下山の可否なども含め、詳細な計画書を作成し流します。
    大勢で楽しく登りましょう・・・!

  5. しーちゃん より:

    長い小屋泊まりにビビッてました。でも綿密な無理のない計画で充実した良かったなぁ!と思える山行になりました。
    雷雨の時など冷えた体に、Wさんが、沸かしてコーヒーを振舞ってくれた事、どんなテントですかと訪問?してみたり、会長の着ていたTシャツの八峰トレランを見て、面識のない登山者が知り合いのように楽しそうに話かけてきたり。 天気も雷雨はあったものの、晴間もあって、充分に景色を堪能できました。
    充実の夏山山行を有難うございました。

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