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富山湾から駿河湾へ 第4弾 中央アルプス縦走

8月13日から16日に日本アルプス大縦走『富山湾から駿河湾へ』の第4弾となる、中央アルプス縦走に元木と鷲林が挑戦してきました。今回のスタートとなる木曽駒には昔はメインルートであったが最近ではめっきり登山者が減ってしまい、クラシックルートとも呼ばれている、旧木曽駒高原スキー場跡から入山するコースを取りました。 木曽駒~宝剣~空木~越百、さらには奥念丈~念丈まで足を延ばし、以前お楽しみ山行で登ったことのある烏帽子岳を経て鳩打峠へ下山しました。 お盆休みの暑いさなか全行程約40kmの道のりを、避難小屋泊まりを基本にちょっと重い荷物を背負って歩いてきました。

記 元木義隆



8/13 あいにくの雨、荷物は重いし・・・、四合半にある水場「力水」の何と美味いことか! 文字通り『力』をもらい、予定通りのタイムで七号目避難小屋に到着。宿泊者は我われの他には1名・・・。 ほぼ貸し切り状態で言うこと無し・・・。この避難小屋は薪ストーブがある土間があり、板をふんだんに使った2階建ての贅沢な建物である。避難小屋と言うよりも山小屋も顔負けの造りだ。太陽光パネルや風力発電の設備もあるようだが、維持管理が難しいのかトイレの状態が良くなかったのは残念だ・・・。


この日、「福島Bコース」と呼ばれるクラシックルートからの登山者は私たちだけ。物好き・・・?
ようやく「六合目」
視界はなく、黙々と歩くだけ・・・
今日のお宿、七号目の避難小屋です
ええ~、これが避難小屋って言う感じ

8/14 この日も朝から雨、木曽駒~宝剣~檜尾岳と10km弱のコース。木曽駒山頂まで来ると流石に登山者も多くなる。視界はなく、早々に宝剣に向け出発する。宝剣の山頂もガスの中であったが、三ノ沢岳の分岐の辺りから雨が上がり、視界も開け千畳敷のカールが見えてくる。檜尾岳の山頂には14:30に着く。そのまま檜尾岳避難小屋へ。 今日の宿泊者は全部で9名・・・、この日もゆったり出来た。

  山頂の木曽駒神社で「山の安全」を祈願する。
ご覧の通り小雨とガスで視界はない
  宝剣山頂の祠は健在だった
てっぺんに立って写真を撮る輩がいて、
山頂の全容を納める写真の撮影を諦める
  檜尾岳山頂で
後方に今日のお宿の「檜尾岳避難小屋」が見える
 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 「檜尾岳避難小屋」の全景、右側の小さな建物はトイレ
アーチ型の骨組みは鉄骨ではなく、集成材・・・、流石に木材が主要産業の地域ならではの構造
 
8/15 朝から晴れ上がる。 熊沢岳~木曽殿~空木~南駒~越百まで13.5kmときつい行程に、足が重くなり越百山への到着が1時間も遅れる。携帯のアンテナが全く立たず、越百小屋への連絡が取れず焦る!先ずは到着の遅れを小屋主の伊藤さんにお詫びする。以前にも来ているので気持ちよく迎えてくれ、私たち二人だけの夕食となる。久し振りのビールで喉を潤しながら、小屋主の伊藤さんと御嶽山の惨事のことや越百から先、奥丈念へのルートは人が入らなくなった話などを伺う。小屋主のお孫さんが夏休みで来ていて、賢く振る舞っているのにはビックリ!
  何事もなかったかのごとく、この日も秀麗な姿を見せる「御嶽山」 ‘合掌’
  空木の山頂でほんとうに久し振りの青空だ
  赤ペンキも鮮やかな「越百小屋」久し振りのご馳走にありつき、英気を養ったのだが、But、朝寝坊をしでかす・・・!

8/16 越百~奥念丈~念丈~大島山~高森山と18km近い道のりであったが、朝寝坊で出発が遅れたことや越百から先は想定して以上に背の高い笹に被われていたことなどから、奥念丈へ到着した時点で予定より1時間遅れ、念丈へは1時間30分遅れで到着。大島山方向の笹の茂り具合を見ると難航するのは明ら・・。帰りの列車に間に合わなくなれば、17日からの仕事に支障をきたすので、烏帽子からの下山を決定。
ともかく、踏み跡を辿ることはできないし、倒木や切株などの障害物で何度も転倒する・・・
  ようやく「奥念丈岳」山頂へ
セルフタイマーが上手ゆき、ベストショットに
  奥念丈から大島山、高森山方面を望む  期待していた笹の刈り取が行われた様子は見られなかった
  念丈岳山頂で後方は大島山ここで、ルートが明確であり、笹も刈られている烏帽子岳からの下山を決定

今回の中央アルプス縦走はお盆休みの4日間しかなく、奥念丈から烏帽子岳へとルートを取ったが、仮に日程があったとしたら、安平路山の避難小屋に泊まり、摺古木山から大平宿まで走破したいところだった・・・。 
しかし、体力的にはどうであったろうか? ともかく、キツイ山行であった!コースタイムは長くなりますので省略致しました。
 

 

コメント / トラックバック 2件

  1. 熊谷 博 より:

     赤木沢を遡行し、3日目の北俣岳あたりだったでしょうかあの「トランスジャパンアルプスレース」は正に衝撃的でした。数年がかりとはいえそれを実現するという意気込み、頭が下がります。
     第4弾ということはもう5年前になるんですね。どこかで私も付き合いたいと思いますが・・・。とにかくみんなで応援をし成功を祈ります。    kuma

  2. washi より:

    慌ただしい日常から時折想うあの夏の山旅へ。清冽な渓谷にしかいない体長3mm程のハエ型のブユに皮膚を喰われ悩まされながらも、体力無いなりに笹ヤブを漕ぎ分けてよく行けたものです。笹藪は足元が見えず踏み締める大地に頼りながら歩きます。翻って私たちが何気なく暮らしていけるのも先達の積重ねがあってこそだなぁと改めて感謝する夏休みでした。washi

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