投稿記事（blog）

本年度最後の会行事山行である恒例の雪上研修が３月１０日（土）～１１日（日）、御座石鉱泉より南アルプス前衛の山鳳凰三山地蔵ヶ岳を目指すべく５人にて実施しました。１０日早朝w氏の車で八王子を出発、８時４０分着９時出発の予定でしたが思わぬ約１０センチの積雪に難儀し、スタッドレスタイヤながらもスリップに苦労し、２時間遅れの出発となりましたがメンバーは雪山研修に意気揚々、誰もいないであろう鉱泉よりの尾根に取り付く。

	シーズンなら賑わうであろう鉱泉、お出迎えの犬と鉱泉女将さん ひとしきり喋り込む、美空ひばりさんとおない年、鉱泉経営が大変、息子が自慢・・・だそうだ。
	西の平にて一休み
	昨日の新雪３０センチ以上、トータル７０センチ以上はあろう時折太もも以上になる。後ろからハッパをかけるが皆さん体力は十分だ。
	ルートファインデングしながらのラッセルを先頭を交代しながら進む
	４時４０分燕頭山着、時間切れだ、早速手際よくテントを張る。周辺の積雪約１メートル。雪が深い中での幕営生活、雪山が得意？な私にとって好きな情景だ。
	夕飯はキムチ鍋、山下女史の献立は素晴らしい
	３月１１日 今日は天気の回復が期待出来そうだ、出発！
	トレースがないためルート判断、見極めが必要だ。豊富な積雪、トレースなし、ベストの研修コンディションだ
	正面には地蔵ヶ岳、右前方には甲斐駒ヶ岳が高くそびえる
	大変だが楽しい。ラッセルトップは順次交代だ。
	沢筋のトラバース箇所、雪崩の危険も感じられる。ロープ仕様で安全通過した。
	鳳凰小屋が近そうだ
	小屋周辺約１．５メートルの積雪。冬期小屋は空いているが入り口は雪で埋まっています
	5人で記念撮影！！
	登るときロープ使用箇所がナダレていて再びトレースを作りながら進む
	慎重に下山します。
	テント場着、早速撤収開始
	急坂が長い下山だ
	鉱泉着5時40分、犬も女将さんも出迎えはありません・・・。当然でしょうが・・・。

雪山技術研修を担当して10数年になろうか、毎年地域とテーマを変え実施してきた。北アルプス、八ヶ岳、谷川岳、富士山、上越の山などで南は積雪があまり多くなく日数の関係でなかなか選びにくい。しかし今年は雪が多く当日もあまり天気も芳しくない情報だったが、十分承知済だ。研修そして訓練は実践になるべく即したトレーニングでなければ身につかない。むしろ若干悪条件ぐらいの方が慎重にならざるを得ないし、気合が入る。

今回はその点、十分な積雪、トレースなし、テント生活など雪山全般の技術を習得するには好条件だ。バージンスノーでのラッセル、積雪1メートルの中でのテント張り、ルートファイデイング、ロープ使用による危険地帯の通過など得るものが多かった筈だ。

会員の平均年齢が徐々に上がってはいるがより安全を確保しながらの雪山山行をこれからも楽しんでいきたいと思う。

３月１０日―八王子６：３０ー御座石鉱泉１０：５０～１１：０５―旭岳１５：０５～１５―燕頭山１６：４０

3月１１日―幕営地７：００－鳳凰小屋１０：４０～１１：１５―幕営地１３；１５～１４：１５―鉱泉１７；１５

費用―食料１５００円、車代３５００円　　計５０００円

会長　　熊谷　博