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クマザサと針葉樹に覆われた「安平路山」へ

梅雨明けも間近い715日~16日に天候の回復を祈りながら中央アルプス南端に位置する「安平路山」(標高2,363m)に登ってきました。
ロープゲートを出発して摺古木山に着く頃までは時々薄日が差すこともありましたが、それ以降は下山するまで二日間共、ほぼガスと細い雨が降る生憎のお天気の中、針葉樹林とクマザサに覆われた登山道を、ヤブ漕ぎとルートファイディングにかなりの精力を費やしながら歩くことになりました。今回の山行ではあえてGPSは一切使わず、地図と磁石と高度計それに《カン》だけを頼りに登りましたが、全く問題なく無事下山することが出来ました。
残念であったことは、天候に恵まれず恵那山・御嶽山・乗鞍岳・北アルプス・中央アルプスなどの展望はもとより、安平路山自体をまともに見ることが出来なかったことでしょうか。それでも、クマザサと針葉樹林に覆われ「山深い」と云う表現がぴったりの山旅をゆっくりと楽しめた二日間でした。
今にも降って来そうなどんよりとした雲行きのなか、10:00に林道ゲート(ロープ)を出発する。
ここから摺古木自然園休憩舎まで約6.5kmの林道歩きだ・・・!
林道は梅雨の大雨の影響か所々で法面の崩壊した個所や道が浸食された個所もあるが、そうした箇所を除けば走れないこともないように思う。ただし、RV車などでないと難しいだろう・・・。
長い林道を淡々と歩くこと2時間余り、ようやく摺古木自然園休憩舎に到着。
休憩舎には5人パティ―が先着していて、ちょうど下山するところであった。
今回の山行で出会った唯一のパティ―の方に記念写真を撮って頂く。自身が写っているのはこの1枚のみだ。
摺古木自然園休憩舎で昼食をとり、ヤブ漕ぎ対策としてスパッツと雨具を付け、12:40に出発する。
この頃までは時々薄日が差す状態であったが、雲行きがだんだんと怪しくなり、急ぎ摺古木山を目指す。
写真は登山道から見た摺古木山
摺古木山までの登山道は笹が刈られ、歩きやすく良く整備されていた。
摺古木山(本岳)2,168mには14:30に着いたが、山頂はガスが出始めて目の前にあるはずの白ビソ山を見ることも出来なかった。
晴れてれば、御嶽山・乗鞍岳が見えるのだが・・・
摺古木山を過ぎると登山道はクマザサに覆われ、ルートファイディングが仕事となる。その上、密集した笹で地面が全く見えないため段差や木の根、倒木などに足を取られないように、慎重に足を運びながら白ビソ山への道を登る。
僅かにクマザサが窪んだところが登山道
白ビソ山への登りは濃いガスと細い雨に視界を阻まれたうえ、倒木が登山道を覆い隠し、安平路山の難しさを実感した。
白ビソ山の山頂付近は文字通り白ビソに覆われた平坦な地形で、辺りは濃いガスに覆われ、視界は数十メートル程度であった。
倒木にくくりつけられた「白ビソ山頂上」という小さな標識を目にしなかったら、頂上を確認できなかったと思う。
白ビソ山を下り始めた頃からガスが少し薄くなり、視界も良くなる。やがて、安平路山避難小屋の屋根が樹林越に見え隠れし、ようやくホッとする。
16:30に安平路避難小屋に着く
1716 4:50
相変わらずのガスと細い雨のなか安平路山をめざし、に避難小屋を出発。
ほんの一瞬だが安平路山が姿を見せる。
安平路山は針葉樹林で覆われ、登山道は胸くらいまでクマザサが生い繁り、ルート確認はさらに慎重を要した。
5:43 安平路山頂着
山頂は針葉樹林に囲まれ、濃いガスと細い雨で全く視界はない。
標識から離れたところに、笹に隠れるように3等三角点があった。
9:05 摺古木展望台着
摺古木展望台に着く頃には雨も上がり、少しずつガスも晴れてくる。
摺古木展望台ルートで見かけた、ハクサン石楠花! 奇跡的に数輪だけが咲いていた。
あと少しで「摺古木自然園休憩舎」だ!
雨上がりの登山道・・・、水音が辺りに響き、鳥たちのさえずり声が心地よい。
10:25摺古木自然園休憩舎着
[参考]
○ コースタイム
○ 7/15高尾IC6:15⇒飯田IC8:53⇒飯田峠⇒大平宿9:45⇒林道ロープゲート9:50~10:00→摺古木自然園休憩舎12:10~12:30→摺古木山14:30~14:35→白ビソ山15:40~15:45→安平路避難小屋16:30
○ 7/16 安平路避難小屋4:30→安平路山5:43~5:50→安平路避難小屋6:30~7:00→白ビソ山7:40→摺古木展望台9:05~9:15→摺古木自然園休憩舎10:25~11:03→ロープゲート12:17~12:37→大平宿12:49~13:20→飯田IC→八王子17:20
○ 概算費用
・高速代 10,100円(高尾IC⇔飯田IC)、(全走行距離 530km)     y.motoki

コメント / トラックバック 2件

  1. masukuni-sato より:

    安平路山とはあまり聞きませんが、雨の中の藪こぎすごいですねぇ。アップにも苦労されて大変でしたお疲れさまです。市販されているホームビルダーソフトと違い、意図したようには動かないことがあります。そのようなときには新規に入力しなおしたほうが早いですね。

  2. 熊谷 博 より:

    はじめて聞く名前の山ですが写真と文でイメージがわきます。
    あとの人の参考になると思います。

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