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尾白川渓谷 鞍掛沢 2022年9月10~11日


 往く夏を惜しみ沢中にテント1泊にて、尾白川渓谷の中流域で分岐している鞍掛沢へ沢登りを楽しんできました。 6:30に駐車場を出て日向山登山口の矢立石へ直接登り車道を西へ辿っていくと日向八丁尾根から降りてくる道の分岐に錦滝があり、そこの東屋で一休み。やがて荒れた車道は何回か隧道を抜けて歩くこと9時にやっと終点。そこから100mほど既設ロープ伝いに急下降して尾白川に入渓。本流を進むとすぐの女夫滝の大淵が見たこともない深緑色で神秘的。ここは右岸をロープ出して越えると、北西方向に分岐する鞍掛沢の出合が右手から現れ遡行を開始する。  washi)記




鞍掛沢に入ってすぐの小滝の釜は入浴剤を溶かした様な色で、みんな童心に戻って清流と戯れます。




標高1450mで幕営適地を見つけ14時頃から岩を除けてしっかり整地する。テントは3張りで楽しい夕食が始まった。夜半には中秋の名月がせせらぎを照らしていました。




翌朝はゆっくり8時半に出発。白い花崗岩の沢床を思うがままに遡行していきます。




ここは堰堤のような大岩から滝しぶきが流れ落ち、滝の裏にも回り込めます。八丁尾根上の烏帽子岳へ突き上げる鞍掛沢の本流は長く困難なので、途中の枝沢から鞍掛山の鞍部へ向かいました。




この鞍掛山は甲斐駒ヶ岳北面の展望台ですが、あいにく甲斐駒山頂が雲に覆われていてよく見えませんでした。




おなじみの日向山から見た八ヶ岳にも雲がかかっています。ここの白砂はまるで夏の浜辺にいるようです。 次の夏も訪れることを山に挨拶して下山しました。




【参加者】鷲林)係、藤沢、井之下、他2
【行程概要】
9/ 9(金) 京王八王子駅23:00⇒高尾山IC⇒須玉IC⇒甲斐駒ヶ岳登山者用駐車場(仮眠)
9/10(土) 駐車場 6:30→矢立石付近林道日向山登山口→錦滝 8:30→林道終点 9:00→
    尾白川入渓 9:30→鞍掛沢出合11:30→1450mテント適地17:00泊
9/11(日) 泊地 8:30→うら見滝 9:30→鞍掛山への北面小沢10:30→鞍部12:10→鞍掛山
    13:00→鞍部13:45→尾根分岐14:00→日向山15:10→駐車場17:00⇒京王八王子駅20:20
【概算費用】
レンタカー12000円,高速3960円,ガソリン5000円,合計20960円/2人の場合=10480円

奥秩父 ナメラ沢の秋 (2021年11月 7日)


 感染症の状況がどうにか落ち着いて会山行が行えるようになった11月、紅葉の渓谷を期待して3名で初級の沢に行って来ました。                         washi)記




0.ナメラ沢地図【行程概要】
11/7(日) 八王子駅南口 6:30(マイカー利用)⇒高尾山IC⇒勝沼IC⇒雁坂トンネル山梨側駐車場 8:35~:50→沓切橋→峠沢から戻りナメラ沢入渓10:00→二俣先の1650m右岸枝沢へ出渓13:00→青笹尾根1855m四等三角点14:20→尾根南下し国道140号出て駐車場16:00~:40⇒勝沼IC⇒高尾山IC⇒八王子駅南口20:00
1.藻が薄く張って滑る
駐車場から林道を1時間以上歩き、雁坂峠登山道から峠沢に降りる。50mほど下ると出合うナメラ沢に入渓。すぐ出る5m堰堤状滝を越え、過去の研修では度々時間切れで引き返していた中ノ沢の分岐を過ぎると気持ちの良いナメ滝が続く。でも赤く色付いた藻が薄く張ってフェルト底でないラバーの渓流シューズだと滑って辛い。
2.二俣で西側本流入ってすぐ、ここから枝沢を西の尾根へ 画像下部の二俣を過ぎ、ここから西側の枝沢を詰め青笹尾根へ這い上がる。
(今回心配していたほど水は冷たくなかった)
3.青笹尾根の西隣のヌク沢遠望尾根に出て少し上に登ると、西隣にヌク沢が見える。
4.ヌク沢大滝三段230m拡大望遠で見たヌク沢大滝三段230m
5.(参考)ヌク沢大滝(ヌク沢大滝の参考画像)
6.切り開き上部での憩い青笹尾根下って行くと現れる切り開きで一休み。
7.黒岳の奥上に富士山切り開き方向のはるか彼方、御坂山塊黒岳の奥に富士山が見える。
8.青笹尾根の切り開き紅葉を見ながら快適に降る。
9.青笹尾根下部は急降下ところが下るにつれ傾斜がきつくなり滑ったら危険。
10.鶏冠山大橋は欄干低く落ちそうで怖い国道140号秩父往還彩甲斐街道に出て鶏冠山大橋を駐車場へ戻る。低い欄干から下を覗くと吸い込まれそうに高い。
(今回もお疲れ様でした!)



奥多摩 丹波川 小常木谷 2020年9月26日

どうやら沢登りの魅力にとりつかれたK,A,Wの3名が調子のってるうちに今度は岩登り要素の強い小常木谷の計画を会に提出したところ、十分注意する条件で承認されたので行って来ました。案の定ロープワークに手間取り、予定より2時間プラスで11時間行動となってしまい、夜20時の下山連絡となった事で会にご心配お掛けしてしまい申し訳ありませんでした。通常は交通不便な奥多摩なので前夜発早朝行動なのですが、感染症対策のため車中泊もままならず電車都合とマイカー便乗のため入山は9時でした。出発地の余慶橋からは伐採用なのか山仕事用の立派なモノレールが熊倉尾根へ延びていたので途中まで登山道をたどった我らは何回もレールを跨ぎながら歩く事となりました。置草履の悪場と呼ばれる連続して滝が続く箇所がこの沢の醍醐味で、過ぎた頃には暗くなってきたので岩岳沢から尾根へ這い上がりヘッドランプの明かりを頼りに登山道を下山。いい経験ができました。
                                      washi 記

兆子滝10mは右岸(左壁)を登る。残置ピトンがあり助かる。上部の立木まで登り落口まで懸垂下降する。   (10:40~11:40)
兆子滝上部からセカンドの登攀を確保。上手く登っている。
不動滝12mは左岸のルンゼを登りその上の5m滝も高巻き懸垂で沢床へ降りた。(12:55~14:00)
不動滝左岸のルンゼを登る2人。沢靴がフェルトでなくゴム底なので滑り易く登りにくいようだ。
不動滝とその上の小滝を高巻きして懸垂下降し沢床へ戻る。
大滝2段18mは右岸(左壁)を登る。(14:15~15:30)
残置ピトンに掛けた捨てスリングが手掛りで助かる。上部の岩は少しかぶっていて乗り越すのに手間取る。
下部7m上部8mのネジレ滝は左壁を登る様だが、小雨で濡れており時間ないので左岸のカンテ状を高巻く。(15:55~16:30)
岩岳沢が右岸から流れ込んでいる。暗くなって来たので急いで岩岳沢から下山道のある尾根めざして這い上がる事にした。(16:40)
尾根に出たのが18:00、ヘッドランプ灯して下山し国道に戻ったのが20:10、お疲れ様でした。

 

 

 

 

多摩川上流丹波川遡行 2020年9月19日

奥多摩湖から約10km西の青梅街道沿い多摩川上流丹波川を2km。寒くなる前に遡行して来ました。先週9/13(日)に水根沢へ行ったメンバーW,A,Kの3名は感染症対策で密にならないようマイカー2台で三条新橋渡ってすぐの泉水谷林道ゲート手前に駐車。他に登山者や釣り人の車が7台ほど停まっていました。夏は蚊が多く沢支度してるうちに靴下の上から?20箇所も刺されてしまいました。ここは虫除けより殺虫スプレーが必要です。気温20度位で無風なので水温低くてもまだ我慢出来ます。でも曇り空の谷底には陽が時々しか差し込まず泳いだ後の順番待ちでは寒くて震えます。水を吸わないウールや乾式アクリルセーター、ポリプロピレンの下着を着こみましたが、セパレートの薄手ウエットスーツやライフジャケットがあればなお良いです。短い距離なので泳ぎに邪魔なザックは背負わずほぼ空荷で38mロープ肩に掛け入渓したのが 8:40。4時間遡行し国道411号に上がって車に戻ったのが13:40でした。今回も足並み揃ったメンバーだったので安心して行動出来て大感謝でした。                               記)washi

犬戻り淵 9:00
平水量なので右岸をヤツメウナギの様に伝い泳ぎ突破。
水流あるときは左岸からジャンプして右岸上流に取り付く。
坊主淵 9:15
左岸に渉り川中の足掛かりで壁をへつり上流で右岸に渉る。

手取淵 通過 9:30~10:20
ここも左岸を急流の中の足掛かりで壁をへつり上流で右岸に渉る。ここではロープを使い流れても溺れないように緩やかに確保する。

手取淵上流 10:15
激流を慎重に右岸へ渉る。

胴木滝上部 10:35
左岸から登る。

丸山入道淵 11:15~11:45
3年前は左岸を泳いで突破出来たWも今回は水流に逆らえず、右岸を高巻いて左岸に渉る。後続はロープにて伝い泳ぎ来てもらう。

丸山入道淵 11:40
待ってもらっていた2人は泳いで来て寒さに震えている。
水源監視塔 12:10
銚子滝 12:30
左岸北側から一之瀬川を合流した先にある滝。今回も登らずその先のオイラン淵の滝も見なかった。
北側の一之瀬川に入り、ひと昔前の国道の橋脚跡へ登りつめる。そこからはオイラン淵の滝が垣間見える。ここから青梅街道を車まで沢靴のまま戻った。
幸い雨にも降られず、お疲れ様でした。

笛吹川 東沢釜ノ沢

 密を避けられる近場で今年の暑さを乗り越えようと考えた頃、沢登りに関する本に両門ノ滝や千畳のナメなどが紹介され、これらの絶景を間近で見てみたいと思い、東沢釜ノ沢を遡行してきました。足に伝わる水の冷たさはたまらなく、沢登りの魅力でもあります。各ポイントは本で見たそのままの景色で素晴らしく、近場で美しい景色が広がる場所があるとは思いませんでした。
今回の山行を振り返ると、熱中症対策として
  ①もう少し水分を多く持っていくべき(今回は飲料水・調理水を含めて3Lを持参)
  ②うちわ若しくは首掛けの小型ファンの携帯が必要との反省点がありました。
異様な夏休みをアルプスなどの人込みを避けて過ごすことができて充実した山行でした。
                             またよろしくお願いします。

浅岡 記

西沢渓谷市営無料駐車場が満車だったため、道の駅みとみ駐車場からのスタートとなった。

東沢釜ノ沢は、先日実施の沢研修(ヌク沢)から程近く、美しいナメが特徴の遡行ルートでもあります。

ホラ貝のゴルジュは光の加減によってエメラルドグリーンに見える。
このルートは田部重治氏が『笛吹川を遡る』で「見よ、笛吹川の渓谷は逼り合って見上げるかぎり上方の方へ峭壁をなし、その間を湛える流れの紺碧の色は、くめども尽きぬ深い色をもって上へ上へとつづいている。流れはいつまでもかくの如き峭壁にさしはさまれているのだろうか。」と文章に著しています。
なお、文章は西沢渓谷に石碑として建っています。

釜ノ沢出合を越えて魚留ノ滝に着くと複数パーティに遭遇する。

ここで昼食休憩、この先からは本で見た絶景ポイントの連続となり、ワクワクする。

スラブ帯の通過でロープを使っているパーティもいたが、自パーティは使わずにスラブ帯を登る。

その先には、一枚岩を水が流れる千畳のナメが広がり、頭上から晴れ間が差してきた。

ナメの連続はラバーソールの沢靴だとグリップががっちり効く所、ヌメリで効かない所を見極めながら進む必要がある。

2つの滝が滝壺に落ちる両門ノ滝に辿り着く、本に載っていたままの景色だ!
右滝の水流沿いにフリクションを効かせながら登ってみる。

間違ってマヨイ沢に入らないよう、ヤゲンの滝を巻く。

ここは、右岸を高巻いて通過する。

越えた先には広河原が見え、各自テント・ツェルトを持ち寄って14:30に幕営を終える。

我々を入れても5パーティの貸し切り状態で、水が流れる音とセミの鳴き声を聞きながらビールで乾杯、19:00頃に消灯して明日に備えた。

2日目は、5:00に起床して身支度を整え、6:50に広河原を出発する。

この辺りから釜ノ沢の上流部へ差し掛かる。

水量は普通であったが、倒木を掻き分けながら遡行する。

自分はせっかくなので滝を高巻くのを極力避け、水の透明さと冷たさを全身で感じながら登った。

木賊沢の分岐手前にて。

これまでのお互いの健闘を称え合う。

今までのハイライトを振り返りながら、木賊沢を登りだす。
木賊沢の出合を左岸に出て、釜ノ沢にある樹林帯を上がりしばらくすると、ポンプ小屋が見える。
間違ってこの奥の木賊沢をそのまま詰めてしまいそうだ。

ポンプ小屋脇にある湧水はこの日も暑かったため、がぶ飲み。
体の水分を復活させてくれた!

甲武信ヶ岳山頂は曇りながらも、奥秩父周りの山々と眼下に遡行してきた東沢釜ノ沢を見渡すことができて良かった。
甲武信小屋には多くの登山者、トレランの人で活気付いていた。
下山は太陽光を浴びながら木賊山を経由して徳ちゃん新道を下り、道の駅みとみ駐車場に14:15到着。
笛吹の湯で汗を流して中央道の渋滞に巻き込まれながら帰王した。

〈行程概要〉
8/8(土) 高尾山IC 7:30⇒勝沼IC 8:20⇒道の駅みとみ駐車場 9:00→二俣吊橋 9:35
    →釜ノ沢出合 12:30→両門ノ滝 13:45→広河原 14:30(幕営)
8/9(日) 泊地 6:50→水師沢分岐 7:40→甲武信小屋 9:30(荷物をデポして山頂を往復) 10:50
    →木賊山から戸渡尾根へ下山→近丸新道と徳ちゃん新道との分岐 12:10徳ちゃん新道下山
    →西沢山荘(休業中) 13:50→道の駅みとみ駐車場 14:15⇒(笛吹の湯経由)勝沼IC 16:00
    ⇒高尾山IC 17:45