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沢研修 笛吹川 ヌク沢

 今年は梅雨明けが遅く8月1日に「梅雨明け宣言」があり、たまたま梅雨明け第1号となる、翌2日(日曜)に恒例の「沢登り研修」を笛吹川ヌク沢で実施しました。7月18日に下見として遡行した4名と今回新たに5名が加わり9名の参加者で実施しました。新たに加わった5名のうち、2名の会員は沢登りが初めてです。感染症予防のため、8人乗りのワゴン車に4名、普通車に3名、普通車に一人で参加した会員が2名と言う、贅沢な交通手段となりました・・・。
 この日のお天気は予報よりも良くなり、時々晴れ間も顔を出す、またとない沢登り日よりとなった。連日の降雨で水量が多く、水勢もかなりきつく、沢登り研修としては絶好の条件に恵まれた。長い間の「自粛」のストレスを発散するかのように、皆が勢い良くウオータークライミングに挑戦したのは当然のことです。また、初めて沢に入った2人の会員にとっては、ほんとうにラッキーな一日であったと思います。すっかり沢の面白さ楽しさを知った様ですから・・・、今後が楽しみです・・・!
 下見までやってくれた、wさんをはじめ今回もまた参加して頂いた会員の皆さまに深く感謝申し上げます!

元木 記

「幅広滝」を越えたところで

1月19日の新春山行「箱根金時山」以来、天候不順も有り、半年振りに掲げた「会旗」です
出発前の点呼
西沢渓谷、駐車場にて
ネトリ広場の休憩所をお借りして、沢支度と装備点検を行う!
最初の堰堤を越え、いよいよ沢歩きのスタート
後続パーティーの4名
徐々に厳しくなって来ました!
でも、足下の岩は激しい水流に洗われ、滑ることはありません
「2段5m滝」
ここは、ロープを張り、安全を期して通過する。

中間支点の確保が難く苦労する・・・。
支点ロープが脱落するのを防止するために、別のロープでビレーを取る。
こちら後続パーティーの4名
Fさんは余裕?の合図!
ナメ滝が続く・・・

ここは、ロープを張らずに越える・・・・!
水流の激しさがお分かり頂けますでしょうか?

「2段6m滝」を大きく高巻き、「2段7m滝」に遊ぶ・・・
この後、2号堰堤(近丸新道横断地点)下で昼食を摂り、近丸新道から西沢渓谷に戻る。

「西沢森林軌道」の遺構
昭和44年までは硅石と木材の運搬が行われていたと言う。
海外から安い硅石(ガラスなどの原材料)が入って来たことにより、その使命も終わった!
         “お疲れ様でした・・・・”

奥秩父ヌク沢の下見2020.7.18

 会山行が解除となり、沢登り研修の下見として「密」を避け電車とバスで奥秩父西沢渓谷途中のヌク沢に行って来ました。ヌク沢は上部に300m大滝があり手強いが、下部の距離1.5km高低差200mなら2時間の手軽な遡行が楽しめます。梅雨時の小雨のせいか例年なら路線バスは満員なのに我ら4名の他はたった1名でした。でも今回は珍しく入渓パーティが1班先行していました。当方も久しぶりだというのに皆軽い身のこなし様で頼もしい限りでした。8月上旬の本番も期待できます。       

washi 記

↑笛吹川 西沢渓谷 途中にあるヌク沢

塩山駅8:30発 西沢渓谷終点 9:30。バス停から先のトイレのある園地で沢支度。一瞬の晴れ間があったが終始小雨。10:40にヌク沢橋から入渓しました。
この写真では見えてない最下部の滝で、今回唯一左岸にロープ張って登りました。  (11:30)
枝沢分岐地点のナメも水量多かったが快適に登れました。(11:50)
晴天なら美しい幅広滝も雨の為か、沢床が輝いていませんでした。(11:55)
この6m滝は直登できず左岸をここよりも下部から高巻きします。(12:10)

近丸新道が横断する地点で遡行打ち切り。(12:30昼食13:05下山開始) ガラス材料等の珪石採掘用トロッコ跡が今も残っています。

終バス1本前の14:40に乗り帰途へ。途中下車して駅北側の塩山温泉に立ち寄りました。加温循環濾過ですがアルカリ性でつるつるし、すっきりして帰りました。

奥秩父 東沢 釜ノ沢(2019年11月)

 名勝西沢渓谷の北側の山、甲武信ヶ岳から南の甲府盆地へ流れ出る笛吹川源流の東沢へ。沢に適した時季は近年降雨や台風が多くてようやく11月文化の日に沢中テント1泊で副会長と行って来ました。主要な滝は高巻きですが大岩越えの河原歩きが長くてつらいです。初心者にロープ使う箇所は最低でも両門ノ滝と木賊沢分岐のナメ滝でしょうか。日帰りの場合だと15時間はかかるので甲武信小屋に1泊するのが良いかもしれません。

washi)記

中盤に現れる両門ノ滝 右俣の左岸(画像では右側)を高巻く↑
西沢渓谷駐車場から2時間ほど岨道を辿ると「ホラ貝」のゴルジュに出合う。
この中は進むことが不可能なので左岸を大きく高巻く。
ホラ貝は岩窟状で夏場はライフジャケットを着た若者を見かけますが、水流複雑で事故も多い危険箇所です。
東のナメ。一枚岩の様な岩壁も遡行ルートとして知られているが我々にはとても登れそうに見えない。
乾いたスラブを湿ったフェルト底の渓流シューズでへつる。
足底を斜面にそっと置いて滑らないように進む。
歩みの過重配分は経験を重ねておぼえて行くしかありません。
魚留ノ滝を越えるとすぐ千畳のナメが続く。
しばらく緩やかな斜面をジャブゞ進む。
紅葉も終わり水が冷たい。
2016年7月初夏に副会長と訪ねた時は爽快でした。
この野猿ノ滝は左岸を高巻きます。
薬研ノ滝です。
ここに至る直前には本ブログ冒頭画像に示した両門ノ滝を越えて来ています。
ここも高巻きは左岸です。
ヤゲンの滝を超えた先にも8m滝あり。そこからは広河原と呼ばれるテント適地が続く。我々2人だけで誰もいない晩秋の寒々とした宵闇の中ダンロップ3人用でテント泊。
翌朝凍るように冷たい渓流シューズに足を入れ登りだす。
幕営した広河原から2時間の急な遡行を続けてやっとこの画像の木賊沢分岐下部まで来ました。
右俣が緩やかなのでつい誘い込まれますがそこはトクサ沢で、登り詰めると急傾斜とシャクナゲ藪こぎの果てに木賊山の肩に出てしまいます。ここは左俣を行くのが正解です。
真ん中の灌木帯に入り高巻いてからナメ沢に降ります。
水に浸かった倒木には午前10時なのにまだ氷が解けずに着いてました。
長いナメ沢に入り見上げて眼をこらすと、このポンプ小屋が見えていました。
登り詰めた甲武信小屋に荷物をデポして空荷で甲武信ヶ岳へ。登って来た釜ノ沢が見下ろせます。トサカ尾根を東側に回り込んで見えない遥か下流が出発地でした。
尾根筋で白く見えるのは霧氷が着いた唐松林のようです。
頂上のコメツガにも着氷が残っています。11時で陽当たり良いのに溶けてないのは相当冷え込んだのでしょうか。
帰りは徳ちゃん新道を降ります。青空にカラマツが輝いています。
スゴイ急斜面でもカラ松は立っています。枝葉が少ないので台風や降雪に強いのでしょうか。

【行程概要】

 11/3 京王片倉駅(副会長マイカー使用) 7:00⇒西沢渓谷駐車場 9:50→二俣吊橋10:20→ホラ貝11:00→釜ノ沢出合13:50→野猿ノ滝14:30→両門ノ滝15:00→薬研ノ滝15:30→広河原16:30 (テント泊)

 11/4 幕営地 7:10→木賊沢分岐 9:20→ポンプ小屋10:20→甲武信小屋10:50→甲武信ヶ岳11:05→甲武信小屋(昼食)12:50→戸渡尾根、徳ちゃん新道分岐13:50→駐車場16:00

沢じまいにナメラ沢へ

 2018年10月14日 今年の沢登りもおしまいの時季。Sさんのご友人の車を出して頂き、笛吹川支流の久渡沢ナメラ沢へ計4名で行って来ました。 前夜からの雨でも中止を言い出せず出発したが終始曇り空のなか追い打ちをかける昼食中の雨降りにはさすがにへこたれ、沢を戻ろうかとも思いました。しかしSさんの「さぁ行きましょう」の声に励まされ予定通り青笹尾根に這い上がって無事に下山する事ができました。 
 前回7月16日に時間切れで沢を引き返したメンバーの皆さまには、今回行って来れた事で申しわけなく心残りがあります。そこで来年の春もこの沢を計画したいので、その際はよろしくお願い致します。

WASHI  記

コースタイム
10/14 京王八王子 6:30⇒高尾IC⇒勝沼IC 7:50⇒雁坂トンネル駐車場 8:30→峠沢少し上からナメラ沢に戻る 9:10~9:40→5m滝 9:50→中ノ沢分岐10:10→二俣 昼食11:40~12:10→すぐ上の1700m付近から右岸の枝沢を青笹尾根に這い上がる12:45~13:05→防火帯13:40~14:00→1466mから久渡沢寄りへ14:25→細尾根を南下し久渡沢を渡渉すぐで雁坂トンネルP 15:40~16:10⇒笛吹の湯(510円)⇒(中央道談合坂車線規制20km通過1時間)⇒高尾IC⇒京王八王子 20:30

ナメラ沢入渓してすぐの5m滝は、10/31の台風24号のせいか水量多い  (9:50)
右から流れ込む中ノ沢を見送り進むと傾斜のゆるい快適なナメが次々と現れる (10:20)
沢は倒木や枯葉で、訪れるたび様相が変わります。 
今回水量は多いが思っていた程水は冷たくなかった。
標高1680m二俣出合は立木が少なくなったようで以前より広く感じる。 
昼休みしてたら雨がひどくなったので昼食も早く切り上げ出発 (12:10)
本流は二俣の左手を行く。
すぐ出て来るナメは快適に登れる
そのナメを上がってすぐの左手の枝沢を詰めることにする。
傾斜がきつい
青笹尾根に這い上がって沢装備を解く (12:45)
尾根を忠実に下ると1657mの防火帯の切り開きにでる (13:40)
1466m辺りで、やや左手の久渡沢方向の尾根を下ることにした (14:25)
細く痩せて両側が切れ落ちている尾根を滑らないように慎重に下る。
雁坂トンネル駐車場の手前で久渡沢をじゃぶ² 渡渉して車に戻りました (15:40)

【参考写真】2005年6月19日の沢研修 ナメラ沢5m滝

【参考写真】2015年6月7日の沢研修 ナメラ沢5m滝 水量少ない

沢登り研修 奥多摩 水根沢谷

6月11日に沢研修を実施しました。手近なことから奥多摩では人気のある、水根沢谷に参加者12名で行ってきました。事前に行った実踏の結果から、沢登りが初めての会員がいること、未だ水温が低いこと、日曜日のため入渓者が多く待ち時間が予想されることなどから、2段12mの大滝までとし、そこからは左岸の急斜面を登り、並行する水根沢林道に出て下山する計画としました。
 水根沢谷の総合グレードは、ヤマケイの「沢登ルート120」によれば初級となっております。しかし、中に進んでいくと釜をもった滝が次から次へと出てきます。滝にとりつくまでに釜の中を進まなければならず、濡れる、濡れる…!へつったり、巻いたり、あえて水際を突破したり、無駄に全身を濡らしながら登ってきました。真夏の時期であれば、濡れながら遡行していくも良いけれども、この日はうす曇りのため、濡れるたびに体が冷えていき、震えが止まらない遡行になりました。
少し難しいへつりではドボン・・・、シャワークライミングあり、美しいゴルジュやナメなど・・・、参加者の皆さん、沢の面白さを十分に味わえたのではないでしょうか・・・。

by motoki

sIMG_6227
 3m滝  水に胸のあたりまで浸かって滝の下まで進み、左壁をへつって登る 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

入渓前の集合写真
「さぁ、出発だ!」

OLYMPUS DIGITAL CAMERA最初の2m小滝は右側を巻いて登る
OLYMPUS DIGITAL CAMERA次の釜を持った3m滝
胸まで浸かる深さのある淵を4~5mほど進み、
左壁をへつり登る
sIMG_6209沢を横断する橋をくぐり、さらにゴルジュ帯を
先へ進む

sIMG_6212橋をくぐったすぐ後にある、中央に大岩のある二条の3m滝
大岩の左側から登るが、手掛かり足掛かりがなく苦戦する
sIMG_6215陽の当たる場所を選んで休憩タイムを取る
休憩の後、沢登りの基本について「現地講習」が行われた
机上とはまた違った実践的な学習となった
sIMG_6224ゴルジュ帯を進むと3m程度の滝が連続する
胸のあっりまで浸かって、左壁をへって越えた3m滝がこの次に現れる
 sIMG_62322段12mの大滝の手前のゴルジュ帯で、計画通り遡行を終える
この後、水根沢林道まで崖の様な急な斜面をよじ登らなければならない・・・
unnamed -1ようやく水根沢林道に出合う
やれやれ、お疲れ様でした!