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7/21~23_西穂高岳~奥穂高岳、念願のジャンダルム登頂!


登山を趣味にし「ジャンダルム」と聞いて、その響きのカッコ良さから興味を持ち、それがただならぬ場所であることを知り、挑戦したいと思うようになり、最初の計画をしてから、かれこれ5年…悪天候やらコロナやら山荘が取れなかったり…フラれ続けましたが、遂にその時がやって来ました!
逆層スラブ、馬の背など、SNSで見るより難しく感じなかったのは、トレーニングの成果でしょうか…思ったより楽しみながら登ることが出来ました。一緒に登ってくれた山仲間に感謝です!ますます山が好きになりました !OHKAMA(記)



ジャンダルム登頂!

       ジャンダルム山頂にて



7/15~16_西沢渓谷~甲武信ヶ岳~大弛峠テント縦走(個人山行)

夏山に向けたトレーニングを兼ねて甲武信ヶ岳へ。塩山駅発の西沢渓谷行きのバスは臨時便が2便出るほどの賑わい。全員座れるよう配慮してもらえるのはありがたい。
(1日目)徳ちゃん新道の登りは初めて。ひたすらの登りは、丹沢のバカ尾根ほど長くはないがテン泊装備(酒が多かった?17キロ…)が堪えたのか、思うようにペースが上がらない…標準タイムで登るのがやっとだった。天候が予報通りの曇りで涼しかったのは幸い。5時間ほどで甲武信小屋に到着。
(2日目)甲武信ヶ岳~大弛峠は初めてのルート。予報通りの晴天…国師ヶ岳を従えた富士山は美しかった。国師ヶ岳に向かう縦走路は東梓あたりまでは、樹林帯をアップダウンしながら下るが、その先からは徐々に高度を上げていく。樹林帯を抜ける西風が心地よかった。大弛峠発15時のバスにはだいぶ余裕があったため、北奥千丈岳で風に吹かれて小一時間昼寝をした。こんなのんびりした登山は久しぶり。大弛峠小屋へ降りたが、バスの時刻まであと1時間あまり…小屋先のベンチで山行の余韻を味わいながら、残った赤ワインを飲みつつバスを待った。OHKAMA(記)


甲武信ヶ岳より富士山を望む


北奥千丈岳より金峰山を望む

庚申山から皇海山 2023.6.3~4

前夜6月2日、台風2号が南岸を通過中の風雨のなか時折、突風にハンドルをとられながらもレンタカーでW,O,Tの3名が渡良瀬川上流域にある足尾の庚申山へ行って来ました。   washi) 記

皇海山の地図
 皇海山2144mは日光足尾山地にあり、約160万年前の成層火山が侵食されアオモリトドマツ等の樹林に覆われた山で、東西に500m程と長い山頂の形が目立ち、髷を結う笄の形からコウガイ山と呼ばれていたものが現在のスカイ山となった様です。およそ20km北西にある上州武尊山2158mも120万年前の火山で、近くの20km南西にある赤城山は50万年前の火山なので、その地形の古さがうかがえます。特に庚申山の東面の崖から鋸十一座と呼ばれる西側へ続く約3kmの尾根は侵食険しく、道程は鎖や梯子で整備されています。
庚申山は外来信仰行事の干支の一つ「かのえさる」に関した民間信仰と修験道に選ばれた険しいお山で猿田彦神社が祀られています。
庚申山,裏見の滝 未明に銀山平に着いた頃は雨もやみ、4時間ほど仮眠のち出発。前夜の大雨とうって変わって青空が木陰から覗く渓谷沿いの林道を一ノ鳥居まで。そこから奇岩や石碑が導く山道を猿田彦神社跡を経て庚申山荘に到着。寝床を確保し空荷でお山巡りに出る。この裏見の滝では手前を左上に登ると庚申山へ行けます。
庚申山,中倉山へ続く稜線 奇岩一ノ門を這い上がった分岐から「お山巡り」の道に入り東側の岩壁に沿って庚申山荘まで周回しました。この画像は草原が清々しい中倉山へと続く道のない尾根です。
庚申山,冷涼湿潤な岸壁 東南面に開けた崖には上部の樹林から所々水の流れがあり、サクラソウ科の雪割草(地域呼名:コウシンコザクラ)が濃いピンクの花を咲かせ群生しています。特に暗く垂直な崖に草丈3cm程のムシトリスミレ族コウシンソウがひっそりと根着いていました。
庚申草 地面に密接した小さな葉の表面から出る粘液で動けなくなった虫の養分を吸収する食中植物です。花茎が二股に分かれる珍しい特徴があります。
庚申山荘ベンチで夕食 お山巡りから戻りさらに「天下の見晴」まで行ってみましたが管理人さんが言っていた筑波山までは見えませんでした。今朝到着して外のバイオトイレを修理していた職員さんが下山して行き、今夜の宿泊者は30人位。先週末は80人越えでコンクリ土間に寝た人もいたそうです。公共の小屋ですが庇裏の剥がれやテラス、階段の老朽崩れが危険な状態でした。それでも布団に寝れるのは助かります。
朝焼けの皇海山 翌早朝3時半に小屋を出発。昨日偵察下見したのに暗いためか裏見ノ滝で少し迷いました。要所にある赤と黄色の反射塗料金属プレート道標がヘッドランプに光って目印になり助かります。台風崩れの強風のなか庚申山直下の展望台にて朝焼けの皇海山や日の出方向の男体山が望めました。
皇海山へ駒掛山の鞍部 駒掛山手前の鞍部は笹原に岳樺が美しく立ち並び、ヤシオツツジが朝陽に照らされて風に揺れていました。
皇海山へ薬師岳 鋸十一座の尾根を進みます。薬師岳の標識を過ぎて見えて来た剣ノ山へ続く岩壁です。岩壁のブッシュ寄りにロープが設置されていて助かります。上がるとすぐ垂直壁に付けられたアルミ梯子を降ります。
皇海山シャクナゲ 見事なシャクナゲロードを進むと六林班峠への分岐がある鋸山で大休止。ここまで4パーティ程に先行を譲っています。
皇海山 さらに3パーティ程抜かれて皇海山山頂に7:50到着。山頂は樹林に隠れて展望がありません。西の峰に寄る気も無く、すぐ戻ります。
皇海山へ鋸尾根 皇海山へは沼田市の栗原川林道から不動沢のコルへ上がるルートが最短でしたが2019年10月の台風19号による崩壊で通行禁止になっています。そのコル付近から鋸尾根を見ると、鋸山へ戻る斜面が恐ろしく急に見えます。
皇海山の鋸から北西面 鋸山に戻ると、皇海山の西の肩越しに上州武尊山が見えました。
皇海山鋸から武尊山 武尊山へズームイン。2022年3月26日に川場スキー場から雪山研修で登った時は吹雪がひどくて先に進めず、滑落停止訓練だけでも精いっぱいで撤退した事が思い出されます。
皇海山から六林班峠へ この鋸山の分岐から南へ下る六林班峠の遥か向こうに赤城山や富士山まで見えました。
皇海山下山は女山の笹薮 峠の手前の女山付近までは背の高さを越える笹薮を掻き分けて進みます。樺の高い位置に付けられた道標板は本当にありがたいです。
皇海山下山は六林班峠の樺平 峠からは、鋸尾根の下部南面を巻くルートを東へ庚申山荘を目指して戻ります。何度もせせらぎや沢を渡る長い道程ですが、シロヤシオツツジや樺平の新緑がハルゼミの響きと共に疲れた身体に沁みていきます。
 【メモ】
足尾銅山は江戸幕府直轄鉱山として栄えたものが明治38年古河鉱業の経営となり1973年の閉山まで日本の発展を支えてきました。小滝坑のあった銀山平付近には鉱山住宅跡が山林の間にひっそりとひな段の様に残っていました。一方、日本で最初の公害と云われる足尾鉱害事件は、製錬所から出る亜硫酸ガスによる煙害で松木川沿いの山林枯れや坑道を支えるのに使用する坑木の乱伐による土砂流出で渡良瀬川に有害物質が流れ込む事で流域農作物や住民に被害が及び深刻な社会問題となりました。渡良瀬遊水地等の沈殿池や治水、山林復旧事業は約100年前から現在も続けられています。ここ備前楯山地下深くでの熱水鉱脈は、渓流の岩の下にかくれた鰍のように見えた事から「かじか」と呼ばれていたそうです。
 【行程概要】
6/ 2(金) あきる野IC 24:30⇒
 / 3(土) 本庄児玉IC⇒銀山平国民宿舎かじか荘登山者用駐車場 3:30(仮眠)
  [P] 8:20→一ノ鳥居 9:30→11:00庚申山荘11:20→お山巡りの分岐12:10
  →13:30ツル岩付近13:45→山荘14:35→天下見晴15:05→山荘15:35
 / 4(日) 山荘 3:30→庚申山 4:30→鋸山 6:30→皇海山 7:50→鋸山 9:20
  →六林班峠10:25→12:30山荘12:50→15:00駐車場15:20⇒水沼駅温泉センター
  (入浴600円2023年7月末~休業中)18:30⇒本庄児玉IC⇒高尾山IC20:30
 【費用概算】
・レンタカー 12,300円(片道150km,4時間)・高速料金 あきる野~本庄児玉(ETC深夜)1,640円 本庄児玉~高尾山(ETC休日)2,430円・ガソリン代 5,000円 交通費計21,370円÷3人≒7,200円 ・庚申山荘素泊まり 2,080円

2023.06.03~04 庚申山~皇海山


梅雨入り前の台風一過に期待し百名山である皇海山とこの時期にしか見ることが出来ないコウシンソウを探しに庚申山へ行ってきた。1日目は庚申山荘に荷物をデポして、山行目的の1つコウシンソウを探しにお山巡りへ。黒部の下ノ廊下を彷彿とさせる断崖絶壁の登山道はスリル満点。奇岩を楽しみながら、ようやく登山道を外れたところでコウシンソウに出会えた。2日目も不要な荷物を山荘にデポし早朝3時に小屋を出発。クラシカルルートで皇海山へ。垂直の鎖場、ハシゴの連続で緊張しつつ、シャクナゲ、シロヤシオの鮮やかさに感激しながら、鋸山につくと360度パノラマ。谷川連峰、上州武尊山などの山々が見渡せた。
復路は六林班峠を経由する高さ1.8mの笹薮をかき分ける、斜面をトラバースするルート。途中何回も沢を横切り庚申山荘に到着。デポした荷物を回収して下山。充実感満載の登山となった。              OHKAMA記 



朝焼けの皇海山


皇海山集合写真




飯豊山 川入ルート2022年6月25~26日




 梅雨の最中ですが、日の長いこの時季にヒメサユリに会えるのを期待して一泊二日という弾丸登山で東北の飯豊山に行って来ました。 雨だったら行ける所まで行ってから引返し、観光して帰る覚悟でしたが・・・ 前夜Aさんの車で出発。磐梯山SAで3時間程仮眠のち時折小雨の中をキャンプ場に到着。広い駐車場には我ら含めて2台だけなのは雨を心配した為か? ところが歩き始めると上空の雲の流れが速くやがて陽が差してきました。 前線を伴った低気圧が北に押し上げられ太平洋高気圧からの南東風が吹き上げた山頂は山行中ずっと雲に覆われてましたが、そのまま関東地方では 27日に異例の梅雨明けとなり、その後猛暑日が続くのでした。           washi)記

0.喜多方市山都町川入ルート
福島県喜多方市山都町御沢キャンプ場からの川入ルート
1.峰秀水 南側から横峰へ登る長坂はブユが多く虫除けスプレーも効かない。(ハッカ油は割と有効かも)うちわで扇ぎながら樹林帯を登ると地蔵山南面の巻き道にある峰秀水に出る。ひと時の涼が気持ち良い。
2.地蔵山分岐 地蔵山から西へ延びる三国岳への尾根に出る分岐地点。ここでも地蔵山西面に残る雪田を源とする湧水が出ていました。冬の降雪量が多かったので今年の残雪は多いようです。
3.七森から種蒔山東面 画像の奥は三国岳を登ってから北へ進んだ”七森”から東へ派生する小尾根です。今登っている三国岳への稜線では太平洋高気圧からの南風が強く吹き上げ、強烈な日差しの中でも割と快適に登れました。
4.剣ヶ峰から三国山へ この剣ヶ峰の稜線は飯豊山と共に御神体との事です。ストックで突きながら登るのはご法度と云われました。雨で岩が濡れていたら滑って登れないと思って来たので晴天で助かりました。
5.剣ヶ峰からの稜線先に三国小屋振返る 七森の尾根を種蒔山へ進む途中に、三国岳山頂に建つ三国小屋を振返って見る。よく登って来たものです。
6.白根葵 シラネアオイの紫色が眼に優しい。
7.三国山から種蒔山へ 今を盛りとヒメサユリが咲き誇ります。
8.種蒔山の北ピーク東面残雪困難 種蒔山を過ぎて直ぐに現れる東面の雪渓は夏道を覆い隠していて道を失う。稜線通しだと深い笹ヤブなので突入をあきらめ、雪田の端まで戻って深くえぐられた雪渓の中を進んだのですが雪壁に阻まれました。前爪が無い簡易アイゼンだったので思いっきり蹴り込むキックステップで雪壁をトラバースする事になり、メンバーに怖い思いをさせてしまいました。本来なら笹ヤブの20mほど先に見えていた赤旗を目指して藪に分け入れば良かったのでした。リーダー猛反省です。
9.切合小屋 展望の効かないガスの中を切合小屋へ到着。シーズン前なので管理人さんは居ない。今晩は小屋全体の半分に当たる10畳位の避難小屋スペースに2階の先客が1名と1階に泊まった我らの5人だけ。水は大日杉登山口方面まで20分ほど下ると北面の雪田から登山道へ流れる雪解け水が豊富に出ていて助かりました。
10.飯豊山 翌日の朝4時半に小屋を出て飯豊山を往復します。相変わらず風が強く本山は雲の中でした。
11.チングルマ もやっとした気持ちのまま下山します。雨降りでないのが幸いです。
12.本山神社 今朝通過して来た本山小屋と飯豊山神社に戻りました。この小屋には初日に駐車場から先に出発した単独の方が前夜ここまで来て泊まっていたそうです。健脚ぶりに感心しました。
13.姥権現 帰り道の姥権現から草履塚へ戻る途中、なだらかな尾根にはお花畑が広がっています。奥には登って来た飯豊本山小屋が雲に覆われて見えません。
14.種蒔山からの下り 切合小屋に戻り朝食してから元来た道を帰ります。種蒔山からの下りにもこの様な岩場があります。
15.三国岳から草履塚振返る 三国岳山頂に建つ三国小屋もまだ管理人さんは不在で避難小屋として開放されています。奥には雲に隠れた草履塚方面が見えるはずです。
16.地藏山へ間違って登る 地蔵山下の分岐で横峰へ向かう右手方向の巻き道をうっかり通り越してしまい西面の雪田を直進したら地蔵山まで登ってしまいました。左側奥には三国小屋、右側奥に見えるピークは種蒔山と思われます。
17.地蔵山の血の池から旧道下降

地蔵山の血の池から横峰へ降る旧道を下降する事にしました。沢状で歩かれていないので藪が道に覆いかぶさり大変でした。長坂の尾根にやっと出た箇所には倒れて見る影もない道標が残っていました。この2時間後に登山口へ降りて、車で350km走り、八王子に23時半過ぎにやっと帰り着きました。お疲れ様でした。

【行程概要】
6/24(金) 京王八王子駅21:40⇒圏央道,東北道,磐越道,磐梯山SA仮眠26時
6/25(土) SA仮眠4:50⇒磐越河東IC⇒山都町相川,川入,御沢登山口駐車場6:20~7:15→横峰9:50→峰秀水10:15→地蔵山下分岐10:30→三国岳12:20~13:00→種蒔山14:30(東面雪渓道迷い)15:40復帰→切合小屋16:00
6/26(日) 泊地4:20→草履塚5:00→本山小屋6:30→飯豊山6:45→本山小屋7:05~7:15→姥権現8:05→切合小屋9:15~9:55→種蒔山10:25→三国岳12:00~12:20→地蔵山下分岐13:35→地蔵山13:50→横峰14:45→御沢登山口駐車場16:30~17:00⇒いいでの湯17:10~18:00⇒磐越河東IC⇒京王八王子駅23:40

【概算費用】
往復700km×35=24500円,高速5260+5900=11160円,諸経費1840円,合計37500円 /5人=7500円