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残雪の中央ア・木曽駒ヶ岳周辺に遊ぶ《続編》

先にアップしました「残雪の中央ア・木曽駒ヶ岳周辺に遊ぶ」の《続編》として、その時のGPSデータから作成した鳥瞰図と標高図をアップすることにしました。もっと早くアップしかったのですが、なかなか時間がなく今日になってしまいましたことをお詫び申し上げます。
また、登山の直前に福岡へ出張した折に上空から撮影しました、北岳~塩見岳~中央アルプスの写真も山容全体が分かり面白いと思いますので合わせて掲載させて頂きました。
鳥瞰図と標高図をPDF版で掲載してあります。(クリックして下さい)
 
                                                                                                           
1万m上空から見た北岳・塩見岳と中央アルプス連山の写真です。       元木義隆                                                                                           
左から千丈ヶ岳・左上の雲の中に甲斐駒ヶ岳
中央上から北岳・間ノ岳・農鳥岳、下方左側は塩見岳~三伏峠
中央を横切る流れは大井川東俣
 
主翼のすぐ下が御嶽山、その右側は乗鞍岳から北アルプス。
中央が中央アルプス、木曽駒ヶ岳~空木岳
春霞のためか、北アの山々はボンヤリと・・・!
 
右上から木曽駒ヶ岳・宝剣岳・檜尾岳
中央の大きな山体は空木岳、左下方は南駒ヶ岳・百越山
右下に長く伸びているのが念丈岳~烏帽子ヶ岳だ!
 
遠ざかる木曽駒ヶ岳・宝剣岳~空木岳~南駒ヶ岳
を南西方向から見る

残雪の中央ア・木曽駒ヶ岳周辺に遊ぶ

4月29日(前日発)~30日、連休前半一足先に残雪の雪山を楽しもうと中央アルプス木曽駒周辺に6人で参加しました。

28日21時、八王子を自家用車にて出発。駒ヶ根サービスエリアまで順調に走り、テントを張って仮眠、29日バスターミナルまで入り、そこからは専用のバスにてロープウェー下、ロープウェーと乗継ぎ一挙に2600メートルの千畳敷に躍り出る。無風快晴。

  アイゼン着用日焼け止をしっかりとぬりスタートだ
  途中指導員が安全対策指導助言をしています。上部はだんだんと急斜面に
  乗越浄土着一休み、素晴らしい好天だ
  宝剣山荘に早速幕営の許可をいただき, 山荘前に設営をする

トイレ使用OK,水はOK,絶対に安い。今日宿泊は6人、少ない。
  宝剣岳に様子を見に行く。途中,指導員がおりアドバイスをしていましたが私たちも助言を受けました。直下は雪壁になっておりロープ確保はもちろん絶対にミスは許されない。私たちのパーティではメンバーの経験技術、安全の担保がとれないので無理、木曽駒ヶ岳とする
   木曽駒ヶ岳より宝剣岳を望む
   薄曇りとなってきた、十分に展望を楽しむ
   帰幕途中、適当な斜面があったので滑落停止の練習をする。瞬時にその体制がとれ確実に停止ができるまで反復練習を重ね体で覚えていなければならない。入会以降毎年富士山にて訓練をした頃がなつかしい。そのおかげでいまでも体はしっかりと覚えています。
  日差しはないが雪はかなり緩んでいます
   のんびりと過ごす楽しい時間だ、テントも私達だけです
   4月30日、,今日は予定通り曇りだ。おおきな くずれはないはずだ
   出発前にかるくアイゼンテクニックの練習を行う
   馬の背周辺ときおり深みにはまったりするが・・・
   将棋頭山手前、とても静かでだれもいない私達だけの山だ、セルフタイマーにて
   将棋頭山にてしばし展望を楽しみ帰り、正面には宝剣岳
   雪山らしい楽しい登行、私の好きなロケーションだ
   テント場着コーヒーなど飲みながら思い思いに過ごします
   山荘入り口、昨日までスコップ作業をしていました
   乗越浄土より正面伊那前岳を見る。ここより右に急斜面を下山する
   昨日に比べ登山者はとても少ない
   足取りも軽くリズムカルに
   それぞれが山への思いをかみしめながら・・・・
   今度来るのはいつだろうか?私自身中アの雪山は36年ぶりだ
   他の登山者に撮ってもらいました
   千畳敷カール 静かだ。登山者、スキーヤーも数人だ
   帰りに温泉入浴、この辺は桜のみでなくいろんな花が咲き乱れていました。

枝垂れさくらがきれいでした
参加者:熊谷、佐藤、渡辺、渡辺順、斉藤、元木 6人パーティ

コースタイム:4月28日21時八王子発ー駒ヶ根SA30日AM12:15    4月29日ロープウェ―バスターミナルP7:50ー千畳敷8:40~9:12-乗越浄土10:30 宝剣山荘10:40~12:40     木曽駒ヶ岳13:45~14:15-宝剣山荘幕場15:10      4月30日幕場7:10-将棋頭山9:30~45-幕場12:25~13:45-千畳敷14:50着

費用:1人当たり 交通費(P含む)4500 共同食料費800 テント張り費700 ロープウィーとバス3800 入浴500 合計10300

※会員の希望もあり今年度は3月に鳳凰三山、4月に荒沢山、谷川岳、今回の中アとすべてテント泊とした。多くの会員が年齢をかさね雪山、特にテント泊などそれなりに荷物も多くなり、体力技術も要求され敬遠がちだ。しかし山岳総合技術を必要され要求されるのはやはり雪山でのテント泊縦走だろう。以前は会活動の集大成が冬山合宿であるが今はメンバーが揃わず無理だ。それでも年に数回ではあるが雪山のテント泊を続けていきたいと思っている。岩、沢登り同様雪山の感覚もちょっと離れていると振り出しに戻ることを心しておくことを忘れてはならない。「むかしやっていたから…。」「以前経験したことがある?・・・。」当会には思い上がりの人はいないと思いますが・・・。 初心謙虚さを忘れないようにしましょう。

※ この連休中北アルプスにて10名もの多くの遭難者を出したことは他人事ではない。低体温症、悪天候中の行動など個別のコメントを言うつもりはないが天候、時間、状況、体力など総合的な判断ミスであることは明白であろう、さまざまな登山経験に裏打ちされた中でのそれらの状況をしかと把握し、先を読み誤らないには年に数回の好天の時のみの山行では無理である。何十年経験があろうが初心者であるという謙虚さを忘れてはいけない。パーティならリーダーの統率力、判断ミスさえ指摘されても不思議ではない。今回の事故を教訓として戒め、会活動に当たりたいと思っています。                        会長 熊谷 博

GW白馬岳山スキー

4月28日から5月2日まで白馬岳に山スキーに行ってきました。参加者は宮﨑、山下(ま)、和唐、浅井の4名。

4月28日:移動、猿倉駐車場で車中泊。駐車場の空きは3割程度。スタッドレス不要。

4月29日:6時出発で大雪渓を登る。朝から快晴だが登りっぱなしの日なので暑くて辛い。白馬主稜は大人気のようで下りてくる人たちの多くは主稜に行った人たちのようであった。13時着。

4月30日:柳又源頭・三国境直下の沢(鉢ケ岳沢の東)を滑り、最後は板を担いで白馬山頂経由で小屋に戻る。

5月1日:朝から快晴、日の出と剱・立山周辺のモルゲンロートを楽しむ。清水谷・裏旭岳南面・旭岳南面を滑る。  

5月2日:今後2-3日は荒天の予報のため、予定より1日早く下山することにした。ガスと霧雨の中あまり快適とは言えない大雪渓を猿倉まで滑り降りる。デブリ多し。所要時間は2時間弱。倉下の湯に立ち寄り帰る。

 

 

 

 村営小屋をのぞむ


 

 

乗鞍岳山スキー

4/21(土曜日) 天候に恵まれ4名で乗鞍岳に滑りに行ってきました。

三本滝レストハウスを9時に出発し、弱風晴天のため大汗をかきながらの登りました。山頂からは穂高岳がきれいに見え快適です。滑降開始は14時で駐車場着は15時前、あっという間の滑降でした。(浅井)



三本滝レストハウス駐車場

位ヶ原付近

位ヶ原付近



山頂直下 ここを滑り降りた



GPSログ

風雪の荒沢山、快晴の谷川岳登頂

4月7日~8日、上越の荒沢山、谷川岳山行を企画実施しました。前回の雪山(3月鳳凰三山)では予想以上の積雪、新雪に阻まれ鳳凰小屋までにて時間切れだったので、その後計画は甲斐駒ヶ岳・黒戸尾根であったが例年より多い積雪、メンバーのの実力では厳しい。やはり雪山の山頂を踏んでほしい。急遽変更、上越・荒沢山、谷川岳とし、目的を①安全登山の実践 ②雪山山頂の登頂とした。

P4070011  前夜、八王子を出発、水上町道の駅にてテント泊、早朝再び関越道に入り土樽駅前に入った。高速道の下に駐車
 P4070012  魚野川の橋を渡り左を行く、やがて別荘らしき小屋があり、そこより尾根に取りつく。さあー元気よく出発だ!
 P4070017  積雪1,5メートル、先行パーティがある。
 P4070022  小雪が降っておりトレースも消えがちだ。普通なら撤退か?の判断になるが今回は心構えと準備は十分、不安はない。
 P4070029  山頂数百メートル手前付近より風雪となり、岩場を回り込むところがあり安全第一、ロープをセットする。全員通過して係りも笑顔?だ。
 P4070040  荒沢山山頂、ピッケル頭を利用してセルフにてシャッターをきる。風雪のため視界は数十メートルだ。
 P4070042  山頂付近はやせ尾根、メンバーは満足だ
 P4070045  以前風雪は変わらない
 P4070048  岩場の下山は慎重に見守る
 P4070058  時折太ももまで入る
 P4070067  雪庇の張り出しもある
 P4070070  多少時間があったのでスタンディングアックスビレイによる確保、安全通過方法を指導実践した
 P4070073  なんでも経験が第一
 P4070078  下山後、水上町「湯テルメ」にて入浴、再び道の駅にてテント泊、今日の楽しい山行を振り返って夕食は盛り上がりました。
 P4070079  乾杯!!
 P4080080  8日、道の駅テント撤収後ロープウイー駐車場にはいリ、往復2000円のリフト券にて一挙に天神平らだ、積雪は4,1メートル例年より多い。雲はあるが今日は好天が望めそうだ。
 P4080081  天神尾根上にて最初の一休みだ。今日はツアー客を含めて登山者は多い。全体で100名は超えているだろう。
 P4080083  前日降った雪にて正に一面の銀世界、紺碧の空だ!!日焼けが心配
 P4080086  難なく予定通りの時間で谷川岳山頂、まさに快晴そのものだ。数十人の登山者、スキー登山者、ボーダーも何人かいる。
 P4080093  オキの耳方面、いつもならここより東尾根のトレース、登山者を見ることができるがさすが今はそれがない。雪崩の危険100パーセントのはずだ。
 P4080100  万太郎山方面、大展望だ!
 P4080105  登頂後、全員にて。ここの背景がロケーションとして一番よいところだ。
 P4080108  満足心で下山です
 P4080118  天神尾根で危険通過はここだけです
 P4080120  天神尾根リフト上方面
 P4080122  熊穴沢頭付近快晴、風なし、のんびり下山だ
 P4080123  リフト上到着、みなさんお疲れ様でした。
 P4070056P4080087P4070052  風雪の荒沢山登頂は厳しいながらも確実に安全に、快晴無風の谷川岳は心もかろやかにのんびりと、2日間で対照的な雪山登山をこなすことができた。
7日の荒沢山は悪天が予想されていたが十分に織り込みずみだ。事前の下調べ、装備を含めた準備、メンバー、私自身にまったく不安はない。展望こそまったくなかったが安全を担保されている中での行動であるとはいえ貴重な体験、今後の山行に十分に生かされるはずだ。

谷川岳も例年なら雪も汚れぐずぐず雪であろうが今年は積雪も多いし前日30センチ以上降っているため真っ白だった。会の実力状況、メンバーを考えると山域、ルートも今後はレベルを落とさざるを得ない。しかしながら確実に安全を確保しての雪山は十分に可能だし、雪山にだけある苦労、楽しみはなにものにも代えがたい。

6日ー八王子発午後9時、水上町道の駅午後11時30分テント泊

7日ー道の駅7時ー土樽駅7時50分~8時10分ー荒沢山11時40分(休み3回約40分)~48分ー土樽駅14時

8日ー道の駅7時ー天神平7時55分ー谷川岳11時45分~12時30分ーリフト上14時

湯テルメ550円2回入浴、  参加費用9300円(交通費、食費、リフト代、湯代)

会長  熊谷 博