投稿記事(blog)

北八ヶ岳 中山峠から高見石 雪山ハイク

2月18日 事前の荒天予想を覆す快晴の中、渋の湯~中山峠~中山展望台~高見石~渋の湯に戻る周回コースを雪上訓練を兼ねてハイクしてきました。今回の参加者は15名と多いため、4パーティーに分かれ、ある程度の間隔を取りながら行動しました。前日までは気温-15~-18℃、風速15~20mの日が続いていたため、防寒対策には準備万端で臨んだのですが、日焼けするほどの好天で気温も上がり、また恐れていた風も山頂付近でも数メートル程度であった。日曜日とあってトレースはしっかりとしていて、踏み抜くようなことも無かった。また登山道は雪が良く締まっていたため、登り降りのアイゼンワークのトレーニングも十分に出来たと思う。
 残念ながら黒百合ヒュッテ前の斜面で行う予定であった、滑落停止訓練は時間に余裕がないことから出来ませんでしたが、下山時には賽の河原を過ぎた辺りでカンジキの歩行訓練を行うことも出来ました。
 今回は思わぬ好天に恵まれ、本来の厳冬期の八ヶ岳とは言い難い状況でしたが、それでも例年になく積雪量も多く、参加された皆さんが冬の北八ッの一端を知り、経験することが出来たことは今後につながる大きな収穫であったと思います。

元木 記

黒百合ヒュッテ前で
渋御殿湯前の広場で全員がアイゼンを装着し
4パーティーに分れて渋の湯をスタートする

八方台分岐への登り
トレースがしっかりとあり問題なし!
 

ようやく樹林帯が終わる
青い空と白い雪のコントラストが美しい
もう直ぐ黒百合ヒュッテだ

 中山峠で
Wさんのパーティー
雪と氷で飾られた針葉樹が美しい・・・
 硫黄岳の爆裂口、東天狗、西天狗が並ぶ
東天狗の尖った山頂、西天狗のお椀を伏せたようななだらかな山頂が好対照だ
雪は西天狗の方がずっと多い
 中山への登り
この辺りが一番雪が深いようだ・・・!
 樹林帯を抜けると直に山頂
山頂への登りと言っても、ご覧の通りなだらかだ!
山頂から中央アルプス、御嶽山が見えた!

 

雪の造形美
スノーモンスター
樹林の間から硫黄岳と東天狗が見える

 中山展望台で
間近に蓼科山、遠く美ヶ原、霧ヶ峰も見える
  高見石を後にして賽の河原から渋の湯に下山するKさんのパーティー
 賽の河原を過ぎてからカンジキ歩行の訓練
この後、吹き溜まりで雪に埋もれ、一苦労・・・、それでも渋の湯までカンジキで歩く
「天晴れ!」
徐々に積雪が少なくなり
楽しかった雪山ハイクももう直ぐ終わりです。

あとがき
 会員の一人が古い、使い慣れていないアイゼンを持参し、これが不具合を起こして大変な苦労を強いられている時に、途中で出会った女性登山者の方が快く予備のアイゼンをお貸し下さいました。
 まさに「地獄に仏・・・」、当方のミスを恥つつ、心から感謝申し上たいと思います。

コースタイム
渋の湯9:40→11:10唐沢鉱泉分岐→12:10黒百合ヒュッテ(昼食)12:44→12:51中山峠→
13:25中山→13:31中山展望台→14:17高見石14:40→15:00賽の河原→16:10渋の湯

コメント / トラックバック 2件

  1. kumasan より:

    イヤー15名が雪山で・・・壮観ですね!
    天候に恵まれ何よりです。大自然に畏敬の念と感謝をしながら、山の偉大さに学び生きる力をいただきながら、神聖な新雪に戯れ機嫌を損ねることなくそっと謙虚に静かに、そして丁寧に登らせていただくのです。
    雪山登山は総合的な山岳学習、体験にちょっと大変ですが最適です。3月八ヶ岳、中央アルプス、北アルプス白馬岳と続きます。チャレンジしてみましょうか!同輩!仲間たちよ!
    雪山を目指す若者たちよ、入会大歓迎です。         会長より

  2. washi より:

    元木副会長殿、雪山ハイクパーティの皆様、お世話になりました。天気や女神さまにもめぐまれて良かったです。
    火山地形で細く育たないシラビソ疎林の中山も独特の雰囲気で素晴らしかったです。お疲れ様でした。(washi)

コメントをどうぞ

  (必須)