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西上州 毛無岩

 5月6日、西上州の毛無岩にYさんと二人で行って来ました。この山、調べて見るとルートが不明瞭で上級者向けとありました。連休中の日曜日だと言うのに、人っ子一人、出会いませんでした。
 登り始めて見ると、先ず落ち葉が深く積もっていることに驚かされました。深いところでは膝近くまで積もっていて、ほとんど踏み跡を辿ることは困難な有様です。所どころにリボンやテープを見掛けましたが、肝心のところには有りませんでした。ともかく、GPS と地図とで現在位置と目標を確認し、軌道修正を繰り返しながら登りました。キツイ急登だけではありません、岩が秩父古成層の堆積岩であるため脆く、岩壁をトラバースする箇所ではホールドした岩がブロック状に剥がれ危機一髪でした。また、岩稜帯の痩せ尾根は左右とも急峻な崖となり、落ちれば一貫の終わりと思われるほどでした。
 今回は、GPS が無かったら撤退せざるを得ないような場面が何度かあったように思います。ともかく、久し振りに緊張の連続でしたので、その分充実感と満足感を覚えました。そんな厳しい山行でしたが、稜線を吹く涼やかな風と満開のアカヤシオが疲れを忘れさせてくれました。また「毛無岩」の天辺で、coffeeで乾杯し、端午節句にちなんで持参した「柏餅」を美味しく頂きました。
 最後にこの山に入山を計画する方にひと言・・・、事前にルートを良く研究し、必ず経験者と一緒に入山することをお薦め致します。

元木 記

途中の岩峰から「毛無岩」を望む
急峻な斜面
木の根や立ち木や岩を掴んで登った
この様な登りが続く
急な登りの連続に息が切れる
この辺りは未だ落ち葉が少ない方だ・・・
ようやく稜線に出る
ここは痩せた岩場で
左右とも切り立った崖になっている
ここは右側を巻いた
足元は膝近くまで落ち葉が積もっている
ちょうど見ごろだろうか
アカヤシオがそこかしこに咲く
周囲の緑にピンクの花びらが映えて美しい

これが毛無岩
ここを登った訳ではありません・・・・。

ようやくゴールが近づいて来た
終端付近は綺麗な沢になる

新穂高温泉から双六、水晶岳へ

 2018年4月28日~5月1日 単独、冬季開放小屋2泊ツェルト1泊で山スキーにて水晶岳(黒岳)2986mを往復して来ました。                    ( Washi 記)
↑三俣蓮華岳から望む黒岳              ↑三俣蓮華岳から望む黒岳
4
/28 都庁地下駐車場発(前夜23:00)⇒新穂高温泉6:00→ワサビ平8:00→鏡平手前2200mから南面を弓折岳へ12:00→弓折岳15:40→双六冬季開放小屋18:30
4/29 小屋6:30→双六岳7:50→三俣蓮華岳9:20→鷲羽岳15:10→水晶小屋手前2800m窪地17:00
4/30 窪地4:50→水晶小屋5:30→黒岳6:30→窪地8:30→鷲羽岳11:10→三俣蓮華岳14:30→双六冬季開放小屋17:00
5/ 1 小屋6:30→双六谷を滑降し2250m付近で大ノマ乗越へ8:10→大ノマ乗越10:20→小池新道入口の橋11:50→新穂高温泉14:55⇒平湯温泉BT 15:30~18:00⇒松本IC⇒中央道深大寺バス停22:10
(概算交通費)
登山バス毎日アルペン号 都庁⇒新穂高温泉@8,500、新穂高温泉⇒平湯温泉BT@890、平湯温泉BT⇒中央道深大寺バス停@5,430、 計14,820円

春山でこのルートをスキー登行するのは今回で6回目。
弓折岳の尾根へは500m上がるのに4時間以上のきつい登りだが天気が良いのが救い。

 

双六小屋は2007年4月26日以来春山の営業はしていない。最近は軽量進化したテント泊の人が多い。washiは冬季小屋を使わせて頂いた。
4/29今日は右に見える鷲羽岳を越えて水晶小屋あたりまで進む予定。

双六東面の滑走路の様な平原は氷帽氷河の凍結破砕作用で岩屑化したと考えられています。
荒涼とした平原は空が近いせいかどこか別の惑星を歩いているようです。
水晶岳への尾根では山スキーは使わないので、鷲羽岳山頂に板をデポして終始アイゼン無しで歩く。
岩苔乗越から黒部川源流を振り返る。
夏山で人気の烏帽子岳から登る裏銀座コースは水晶小屋が分岐点で槍ヶ岳を目指すので水晶岳やその先の赤牛岳を訪れる人は少ないです。
水晶小屋手前の尾根は東の湯俣川側は切り立つ崖だが、西側は雲の平の台地に面しているためか、なだらかなので荒天視界不良時は目標物なし要注意。
時間切れで今日の行動はここまで。
窪地には雪解け水が溜まっている。
4/30 朝焼けに染まる鷲羽岳(5:07)
朝の飛騨山脈南部
最難関の崖は雪が詰まっている。
水晶岳山頂。1991年10月24日に読売新道から登って以来の再訪。
山ふところにただ独り
水晶小屋の向こうには黒部湖が遠い。
水晶小屋の南側尾根は広く平坦。
思い返せば・・・
2006年5月2日にasaiさんと赤牛岳目指して来た時はこの尾根で吹雪に道迷い、雷雨のなか窪地にビバーク。稲光がテントに映るなか怯えて一夜を過ごした翌日、窪地は雪解け池となりテントは水の中。降り止まぬ雨のためテントを湯俣川側の比較的安全な雪庇の切れ目に移して停滞。結局赤牛岳はあきらめて下山した想い出の地です。
過去、鷲羽池にスキー滑降したこともありました。
三俣山荘の向こうに鷲羽岳
5/1下山は双六谷を滑降し大ノマ乗越へ登り返す。
北斜面なので雪質は良い
大ノマ乗越から秩父沢を滑降して下山。
南斜面なので雪質重くスキー板への抵抗あって脚がパンパンに疲れる。
小池新道の春                                             

 

白馬岳

4月28日~30日にて北アルプス、白馬岳のテント泊山行を行った。28日西八王子駅前を4:45に出発、中央道を安曇野ICまで行き栂池スキー場まで移動、そこからゴンドラとリフトを乗り継ぎ栂池ヒュッテ自然園駅に11時頃に到着した。真っ青な快晴の下、鹿島槍、五竜岳、唐松、白馬槍ヶ岳、杓子岳など北アを代表する山々を目の当たりにして、テンションも最高潮。栂池ヒュッテからは一般登山道は使わず、天狗原に直登するルートを選択。テント泊と言うこともあり一同20kg越えのザックを背に頑張って登る。乗鞍岳、ケルンを越え白馬大池には15時45分に到着。早速テントを設営、ブロック壁作りに手間取ったが17時30分に設営を完了し、早速夕食の準備にかかった。食事をしながらお酒も進み大変楽しい時間を過ごした。翌日も快晴、朝6時白馬岳を目指し出発。小蓮華、三国境を通過し、最後の白馬山頂までの急登に息を切らせ登る。振り返れば日本海の 海岸線も見渡せまた、北アルプス主峰剱岳の威風堂々とした姿も目の前にあった。10時30分に山頂到着、皆で喜びを分かち合う。白馬山荘に移動し昼食、最高の景色をみながら贅沢な時間を過ごす。下山はそのまま白馬大池のベースキャンプにもどり2日目の夕食。ここでも今日の登山を酒の肴に、話が弾む。最終日朝、テントや装備を撤収し栂池スキー場まで下山。3日間とも快晴に恵まれ、そして良き仲間と素晴らしい時間を共有することができた。
                                        矢崎 記

 
                 白馬岳山頂、快晴の空の下最高の山行だった。
栂池ヒュッテからは一般登山道は使わず、天狗原に直登する急登に取りつく。ザックは各自20kg越え、息が切れる。 
 天狗原をすぎて、小休止。
既に汗が噴き出している。
  雪の防風ブロック壁作りは、初めて経験する会員もいて、てこずったが、会長指導の下全員がテント設営に汗をながした。
 テントの中で1日目の夕食
美味しい料理と美味い酒に話も弾み、会員同士の絆も強くなる。
 次の朝は4時起床、6時出発。
まずは小蓮華までの急登に取りつく。
2日も雲一つない快晴。
  左手方向には杓子岳、白馬槍ヶ岳や遠く鹿島槍ヶ岳
 も見渡せた。
  登山道では雷鳥が何度か姿を現してくれた。
 また、今回初めて雷鳥のなき声を聞くことが
 できた。
  白馬山荘での昼食の一時、残雪の2900mとは思えぬほどポカポカ陽気。
素晴らしい景色を堪能しながら楽しい語らいの時間を持てた。
 テント撤収も全員で、立つ鳥跡を濁さず。
流石八王子山の会と言われなければ意味がない。
今回はそういう事の大切さも学べた。
  テント撤収後、集合写真を登山者の方に撮って頂い 
 た。この後、ケルン、乗鞍岳を経由し出発地点の栂
 池ヒュッテ自然園駅に戻る。

今回は3日間とも快晴に恵まれ、大変楽しい有意義な山行であった。登山そのものは荷物も重くかなりしんどいものであったが、テント山行と言うものの大切さ、必要性のようなものを感じた。会員同士の信頼関係が大自然の中で寝食を共にするときの必要条件であり、普段の会の在り方の中でも非常に重要な要素である事を、テント山行の中で改めて学んだ。ありがとうございました。

北高尾山稜縦走

  4/21に、八王子城跡から堂所山を経て陣馬山までトレーニング登山しました。ピークの数はざっと14。チャレンジコースにいざ出発。
 管理棟の脇を抜け、うっそうとした北斜面の参道に入る。八王子神社を過ぎて富士見台へ。 城山(本丸跡)、井戸、詰城(つめのしろ)とかってここに山城のあった形跡が残る。井戸は今もポンプの取っ手を押せば冷たい水が勢いよくあふれる。
 富士見台では、富士山を望むことができた。頂上だけがふんわりと浮かんでみえる、幻想的な眺めである。
 他に人影はなく、トレランの人がときおり現れて走り去る。ピークが幾つも連なっているので登っては下り、下っては登りが延々と続く。暑さを心配したが尾根では風が心地よい。
 新緑の季節。桜は終わったけれども、桜の木の下を通過するときは、名残のうす紅の花びらが登山道を覆っている。ヤマツツジのオレンジ。足元に咲くスミレ、シャガ。キジムシロ。楽しみながらひたすら歩いて堂所山。このあたりから急に登山者が増える。
 明王峠から陣馬山へは緩やかな登りで到達。頂上は見晴らしがよく、鯉のぼりが泳いでいる。ここからは一ノ尾尾根を和田へと下山した。途中の斜面には、二リンソウが咲いていた。風に揺れる白い花の群れである。

青野 記  写真-元木

富士見台から
幻想的な「富士」

 

 

登山道いちめんに
桜の花びらが・・・

黒ドッケです。
急登を登ってきました・・・。

 

堂所山山頂に到着
ここまで5時間半・・・
ずいぶんと立派な標識ですねぇ
 
  

二リンソウが咲いていました

(コースタイム)
高尾駅7:15⇒7;25八王子城跡→管理棟前7:40→城山8:15→富士見台9:00→狐塚峠10:00→黒ドッケ10:45→11:25三本松山12:00→堂所山13:00→13:30明王峠13:50→陣馬山14:40→和田バス停15:42⇒16:00藤野駅

 

毛無山から雨ヶ岳へ 富士を堪能する

 4月8日に新年度第1号の★山行として、毛無山~雨ヶ岳を縦走してきました。河口湖ICを降りると周辺はサクラが満開。ほぼ予定通りに朝霧高原麓登山口を出発する。ここから不動の滝を経て毛無山に向かったが、最初から急登につぐ急登、途中岩場もあり、みな息を切らせてあえぎながら登る。12時少し前に毛無山頂に着く。真正面にどんと聳える雄大な富士山を眺めながら昼食にする。
 午後からは、右に富士山を見ながら、毛無山最高点、大見岳、タカデッキ、雨ヶ岳と気持ちよい稜線を進む。雨ヶ岳で中休止した後、端足峠(ハシタ)を目指して長い下りを降りる。登山道の途中から見える本栖湖は絵のような美しさであった。端足峠にはほぼ予定通りの時間に着いたが、参加者の疲労状況を考慮し、竜ヶ岳を越えることを断念し、予め計画しておいたショートカットコースから本栖湖畔に下りることにした。
 終日、雄大な富士山の眺望を楽しみながら歩くことが出来たことは、これまでの経験には無かったように思う。今回は参加者が20名と言うこともあり、色々とありましたが、メンバー同士が助け合って、無事に山行を終えることができ、団体行動の難しさや大切さについて学んで頂けたものと確信している・・・!  

元木 記

毛無山山頂で 富士山をバックに
 

朝霧高原麓登山口で
この後、2パーティーに別れ毛無山を目指し、
出発

 

登り始めから、いきなり急登の連続
登山道は木の根や露岩が多く・・・、疲労との闘いだ!

 

約3時間半の苦しい登りが終わり、毛無山の山頂に立つ。
真正面に雄大な富士の展望が拡がる山頂で、思い思いに昼食をとる。

 

昼食後に集合写真を撮り、雨ヶ岳に向けて出発する。
右手に富士を見ながら、毛無山の登りほどキツくはないが、アップダウンを繰り返しながら稜線を歩く。

 

タカデッキを経て、雨ヶ岳に到着する。
相変わらず、富士が優美な姿を見せてくれている。
手作りの山名板が山の雰囲気に良く合っている。
参加者曰く、「こんなに素晴らしい富士山はなかなか見られませんね。」

 

雨ヶ岳山頂で会旗を掲げて集合写真を撮る。
ここまで来ると他に登山者も無く、苦労してカメラを立ち木に固定して撮影した。
富士山は右側になる。

雨ヶ岳山頂で中休止をとった後、端足峠に向け、
疲れた足に鞭打ち、雨ヶ岳を後にする。
 

しばらく急な下りが続くと、やがて樹間から本栖湖の濃いブルーの湖面がちらちらと見えてくる。
思ったより小さく見える・・・!

 

雨ヶ岳から端足峠まで、500mの標高差を一気に下る。
疲れた足には相当に厳しいが、誰も滑ったり、躓いたりすることも無く、予定時刻に端足峠に到着した。

 

端足峠付近から見る竜ヶ岳
登りに1時間、本栖湖キャンプ場までの下りが1時間半・・・、
疲れた足には相当に厳しい!

参加者の疲労の度合いを見て、ショーットカットコースから下山することに決める。

 

本栖湖の湖畔周回道路の土手に咲いていた水仙をアップに、本栖湖の湖面と富士山を写す。
今回は終日富士山を眺めることが出来、どれほど心癒されたことか・・・。

感謝感謝である!

[コースタイム]
 朝霧高原麓登山口8:30→9:10不動の滝見晴台→10:15五合目→11:40稜線分岐→11:55毛無山
 (昼食)12:30→12:45大見山→13:30タカデッキ→14:20雨ヶ岳→15:35端足峠→
 16:30本栖湖駐車場