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私たちは安全登山の実践、仲間を大切にします

8月25日(日)毎年恒例の暑気払い、バーベキュー大会を裏高尾にある当会及び新八王子山の会共同所有の山荘にて大勢の参加者をもって盛大に開催されました。この行事は各自夏山を楽しみ、無事終えたことへの感謝、会友元会員などを含め全会員が山荘に集いバーベキューを楽しみながら暑気払いをし、会員総合の懇親会を実施することにあります。

又内容としては山荘周辺の整備もし、会所有の火器類、テント、ロープ、ビーコンなどの点検、正しい使用法の指導、オークションなど多岐にわたりますが心配された天候も何とか持ち、楽しく有意義に予定よりオーバーするほどの盛況ぶりでした。準備を段取り良く熱意をもって取り仕切った山下副会長、大久保さんをはじめ買い物準備や装備運搬、当日の差し入れなど多くの協力者に感謝いたします。

   当会には約10張りのテントがあります。それぞれ張り方が違います。いざという時のためにしっかりとおぼいておきましょうまたロープは20本あります。2000m程度の山行でも最低各自補助をそしてパーティなら8ミリ25メートル程度のロープ携帯を心掛けてください
   ビーコンを実際に使って探し物です。使う機会が少なくなりましたがいざというときやはり必要です
   心配された雨もようやく明るくなり心配なりました山話会、いつものように各自の夏山報告がそれぞれされました。また合わせて山行計画の発表です。当会では毎月10パーティ以上の山行が安全に実施されています
   さあ、いよいよ上質の肉をたっぷり用意してバーベキューの開始です生ビールも30リットル用意しました。もちろん焼酎もお酒もです
   七輪は7台、いくつになっても美味しいものを食べたい、おいしい飲み物は飲みたいですよね!
   食事の時間もある程度楽しめば今度は会員が持ち寄った生活用品や山の道具のオークションです。
   昨年同様?やはり時間オーバー、楽しい時間はあっという間ですしかし手際よくあとかたずけを済ませ、無事よていどおり終了・・。また来年も全員で合いましょうみなさん大変お疲れ様でした

 当会としては年に一度、8月下旬に決まって「暑気払い、バーベキュー大会」を全員参加で実施しています。山荘整備、装備点検、機器の使用体験、山話会などフルスケジュールですが山荘がなければできませんし、会員は原則いつでも使用可能ですので今後もっと使っていただきたい。

 ここで山荘のことをちょっと考えてみましょう。

創立者の建設時会長だった城所氏は山荘建設に関わるさまざまな苦難を会員説得にあたりながら強い信念のもと、「山荘建設は山の会建設そのものである!」であると説き、強い指導力のもと完成させたものです。昭和39年9月13日完成、建設費702882円、会員延べ作業人数310名、専門職人14名、当時の月給料は20000~30000円ぐらいですから、今の金額で500万円以上でしょう。私は入会3年目から役員を仰せつかりそれらの話をたくさん聞かせていただきました。その後15周年で約25万円、20周年で164万円の浄財と多くの会員作業によって現在があります。

今は時代の流れと共に会員の会帰属意識も昔のようにはいかないでしょうが山の会活動とは言うまでもなくこれらの活動を含め、市民登山や岳連協力、関する集会すべてをもっていうのです。そのことを忘れてはいけないし、言ってみれば山の会の伝統であり守っていかなければならないことなのです。

40年以上八王子はもちろん他の山岳会もたくさん見てきて、浮き沈みが激しい山岳会ではありますが「新八王子山の会」、「八王子山の会」共に20数年前の停滞期を除いてはある一定の変わらぬ会員を抱え、活動ができていることはそこに「山の会の創立理念」が生きていることに他ならないのです。山の会だから山にさえいければよいなどというのは正に愚の骨頂であります。山の会を語るときこのことを忘れるわけにはいきません。

山の会には法人格がないため創立者の遠藤氏が高尾山と契約者になっています。将来のことは予測が難しいのですがなるべく長く大切に使っていければと思っています。

                会長 熊谷 博

雲の平テント2泊と高天原露店風呂を訪ねての山旅

8月11日~15日の5日間、昨年の北ア黒部源流赤木沢遡行に続き本年も同山域に入った。 Lを斎藤氏、メンバーは私と山下氏、鷲林氏の4名でもちろんテント泊だ。3名は昨年のメンバー気心はもちろん体力も性格も?十分に承知している安心できるメンバーだ。

前夜八王子を熊谷車で19時に出発、翌日12時30分ごろ新穂高まで入ったが駐車場は大変な混雑だ。係りの支持を受け車を止めて テントを張り就寝についた。夜空が明日の好天を約束してくれた。

   槍ヶ岳大展望の鏡池だ。まあ!なんとも優雅な!のんびりと
   鏡池山荘は大勢の登山者でいっぱいだ。ここは大変ロケーションが素晴らしい!!
   弓折乗越を過ぎると本格的な稜線歩きだ正面は水晶岳
   本日の予定、双六小屋キャンプ場だ。テントやく100張といったところか、ちょっと遅い時間なのかほぼいっぱいだ
   テント代2000円、缶ビール500円で早速落ち着く
   8月12日、2日目の出発だ!体調は全員万全
   ほぼ同じ道を帰るため行は基本的に稜線を辿ることにした。双六の山頂は正面
   双六岳山頂
   双六岳よりいよいよ本格的な稜線漫歩!!この付近はどこでも被写体になる私たち岳人にとって最高の時間、行動だ
   鷲羽岳、ワリモ岳、赤牛岳と続く
   南斜面は高山植物でいっぱいだ
   鷲羽岳直下には三俣山荘だ
   三俣山荘にて槍ヶ岳北鎌尾根の稜線が素晴らしい
   山頂でしばし大展望をゆっくりと、贅沢な至福の時間だ
   今回はとにかく天候が約束された山行?しかし、テント山行だけに荷物は堪えるし暑さには閉口する
   ようやく雲の平に入ったテント場はいっぱいだしかしそこは私たちテント山行は長いキャリアがあり得意とするところだ。素早く適地を判断しあっという間に張り終える
   荷物の苦労の分だけ気楽な、楽しい時間、そして小さくても何よりも私たちの家?なのだ。料理も楽しいし会話だってだれにも遠慮することはない
   8月13日今日は目的の高天原温泉足取りも軽い正面は薬師岳
   まさに1級の露店風呂!疲れがいっぺんに取れました
   体をゆっくりと癒した後気持ちよく雲の平へ
   雲の平の木道今年はどこへ行ってもコバイケイソウの群落が見られました
   雲の平テント場今日はすこしのんびりと過ごしました
   8月14日、今日はいよいよ下山日、少し早目の出発です
   咲き終わったチングルマが朝日を浴びて美しい
   黒部源流にてミネラルたっぷりの自然水をたっぷり飲ませていただきました
   4日間の山旅の余韻を楽しみながら、終始槍ヶ岳を望みながらの足取りは軽やかです
   弓折乗越、本日は頑張ってわさび平キャンプ場まで足を延ばします
   8月15日、わさび平キャンプ場は登山者など約20張りのテントでしたがゆっくりと休むことができました のんびりとテント撤収後新穂高に下山、ホテルにて入浴後、中央道の渋滞にもあまり巻き込まれず夕方には帰王した

剱岳から薬師岳へ 「花の楽園を歩く」

 昨年の同じ時期に赤木沢を遡行したが、その時に出会った日本一厳しいと言われている山岳マラソンレース「日本アルプス大縦走、富山県魚津~駿河湾」に挑むランナーたちの不屈の精神力と驚異の身体能力に凄い刺激と一種の憧れを抱き・・・、「マラソンは無理でも、この二本の足で歩いてやろう!」といつしか考えるようになりました。幸い北アルプス方面の天候はしばらく安定状態が続くとの予報に、予定通り8月9日に八王子を出発した。今回は「日本アルプス大縦走」の第一弾として馬場島から入山し、早月尾根~剱岳、さらに立山・五色ヶ原・越中沢岳・薬師岳・太郎平まで縦走し、折立に下山する全行程約53km、4泊5日の山旅です。

8月9日(金)晴れ、ガスが濃く視界はほとんどない。 馬場島から早月小屋へ

 馬場島を12時過ぎに出発。晴れてはいるのだが、剣岳をはじめ周囲の山々は見えない。登山口にある小さな社で登山の安全を祈願した。早月尾根からの剱は30数年ぶりだ・・・、いくらか緊張気味である。「剱岳の諭」の一つに、《人身とも鍛錬された人々よ来たれ》とあった。これまで幾多の困難を乗り越えてきたが、今回は格別な思いがある。登山口からいきなりの急登、鈍った足腰が悲鳴を上げる。しばらく登ると幾本もの杉の大木に出会う、樹齢は千年以上と思われ、まるで屋久杉のようだ。また、早月尾根は高山植物が多く種類も豊富なのには驚いた。木の根や木の枝に捉まりながら登ること約5時間半、ようやく早月小屋に到着した。

 
 登山口に立つ「剣岳の諭」の石碑  早月小屋まで1,470mの登りだ!
   
 まるで屋久島に来たようだ・・・  樹齢千年以上の杉の大木が幾本もある
   
ノリウツキか? 可憐なシモツケソウ
   
 アオノツガザクラとイワカガミもいっぱい  早月小屋が見えた・・・、後方は剱御前
8月10日(土)晴れ、午後からガスが晴れる。 早月小屋から剱岳へ

 山頂を目指すというのに、朝から濃い霧に覆われ晴れる様子はない。雪渓を過ぎると段々と険しくなってくる。ほんの一瞬間だけガスが途切れて、早月尾根の上部を窺がうことができ、改めてその険しさを実感する。やがてロープや鎖に捉まりながらの急登となったが、先を行く登山者が直上を登っているように感じる・・・。ガスで周囲や直下が見えないのが幸いしているのかも知れない。早月小屋から山頂までは3時間40分、8時46分に着く。明治40年に陸軍陸地測地部の柴崎芳太郎測量官が苦難の末、この山頂に四等三角点を設置した歴史に思いを馳せながら、先ずは花崗岩の標柱にタッチする。ただし、現在の三角点はそれから100年後の平成19年に三等三角点として新たに設置されたものである。下山途中、前剱のあたりで雷鳥の親子が砂浴びに興じていた。ガスが濃いときは天敵の猛禽類が来ないことを承知して悠々としている。結局、5~6分は待たされただろうか・・・。久しぶりなので剱沢まで一度降りてテント村などを見てから、別山乗越~別山と歩き内蔵助山荘に向かった。
 
 雪渓をトラバース 雪渓を過ぎるとクルマユリが
 
朝露に濡れる花たち シシウドか?
   
 早月尾根上部が時折姿を見せる  いよいよ険しさが増してくる
   
ようやく山頂に・・・ 陸地測量部柴崎測量官に思いを馳せる・・・
 自然木でつくられた「御剱」の標識  雷鳥が登山道で砂浴びを・・・
岩の割れ目に根を下ろすチシマギキョウ ハクサンフウロ、クルマユリも咲き乱れる
 何処までも拡がるコバイケイソウの大群落  剱沢のテント村
 

8月11日(日)晴れ、 立山連峰から五色ヶ原へ

 ガスで視界がほとんどない中、富士ノ折立~大汝山~雄山へと歩を進める。めったに山頂の雄山神社には参拝しないのだが、今回だけはガスが晴れることを願い500円也を支払い「ガス退散」を祈願した。そのご利益か・・・?一ノ越に降りる途中で徐々にガスが薄くなり、やがて室堂平が見えてきたのにはびっくりした!そして、一ノ越からは雄山やこれから登る龍王岳を見ることができた。獅子岳への登山道は雪渓あり、お花畑あり・・・と変化に富んでいて飽きない。やがて五色ヶ原の台地まで見通せるポイントまで下って来るともうすぐザラ峠だ・・・。戦国の昔、佐々成政が家康に密に会うため厳冬期にここを越えた話や黒百合伝説の物語などを思い出しながら歩くうちに、やがて五色ケ原山荘に着く。まだ、13時30分である・・・今日は休養日、五色ケ原でゆっくりしよう!
 
山頂の雄山神社社殿がぼんやりと見えてくる  ガスの切れ目から初めて室堂平が見えた
   
 一ノ越の分岐から龍王岳を見る  獅子岳へ向かう登山道で
   
 小さいが花姿が可憐なミヤマリンドウ  大きな花をつけるハクサンイチゲ
   
佐々成政と黒百合伝説を思い出す・・・  獅子岳の下りからザラ峠・五色ヶ原を望む
五色ヶ原のお花畑、後方は針ノ木岳  五色ヶ原の夕景
8月12日(月)晴れ、五色ヶ原から越中沢岳~間山~北薬師・薬師岳

 4時15分に小屋を出発する。今日の歩行距離は14.8km、行動時間は12時間近くなるはずである。ご来光をベストポイントで・・・などと考えている暇はない。鳶岳の下りで赤沢岳の後方から昇る太陽を拝むことができた。今回の山行で初めてのご来光だ!越中沢岳まで来ると、薬師はもちろんのこと赤牛~水晶が目の前に横たわる。読売新道を水晶から平の小屋まで歩いたのは6~7年前だろうか・・・?スゴ乗越小屋で遅い朝食をとり、coffeeをたっぷりと飲み、給水して出発する。ここからが長く、間山~北薬師~薬師と何度アップダウンを繰り返したことか、それでも薬師の山頂には予定より10分遅れ、15時10分に着いた。剱も立山も・・・赤牛・水晶・鷲羽、針ノ木・烏帽子・野口五郎、南方向には黒部五郎・三俣蓮華、その後ろには槍・穂高連峰も見える。そして足元には雲の平が広がる。熊谷会長たちが何処かを歩いている筈だ・・・!16時には今日の宿、薬師岳山荘に着く。
 
 赤沢岳から昇る朝日、鳶岳の下りから  越中沢岳山頂で、後方は薬師岳
   
 ムシトリスミレのなかまか? 間山から水晶~鷲羽・槍穂高を望む
   
 大輪の花をつけるシナノキンバイ  大きく翼を拡げる薬師岳
   
 最終目的の薬師岳に立つ  槍・穂高連峰シルエットが美しい
 8月13日(火)晴れ 薬師岳山荘から太郎平~折立へ

 今日もご来光はあきらめ薬師岳山荘を4時15分に出発、太郎平小屋に5時30分に着く。体調も気力も十分だ・・・!朝食をとりながら双六まで足を延ばす計画を練ってみたが、新穂高温泉から松本までのバス代が少し不足する。バスはカード決済が利かないのだ・・・。そこで、きっぱりと諦め折立までの長い道のりをお花を眺めたり、薬師や太郎山を振り返ったりしながらのんびりと下山した。
 
 薬師峠付近からの夜明け  薬師岳のシュルエット
   
 どこまでもニッコウキスゲが・・・ 蕾に挟まれ窮屈そう・・・ 
   
オニアザミ  ヤマハハコ
 
端正な形の山は埋蔵金伝説の鍬崎山  いよいよ薬師ともお別れ  五光岩ベンチで
 行程前半の剱岳と立山は濃いガスに視界を阻まれてしまったが、その分高山植物を観察する余裕も生まれ、剱岳や立山の高山植物の多さを再発見できたような気がする。五色ケ原山荘では真夜中に外に出てみると今回の山行で初めての満天星に・・・、もう胸が一杯!朝の来るのが待ち遠しかったこと。それにしても、あの山岳マラソンに参加した超人たちに改めて脱帽した山旅であった。                                             by Motoki

コースタイム                                         8/9 八王子6:01===越後湯沢===富山10:48===上市11:20⇒11:50馬場島12:10→1,600m 14:40→17:30早月小屋                                     8/10  早月小屋5:00→2,800m  7:34  →8:52剱岳山頂9:27→ 11:37 一服剣 →12:52剣沢13:30→15:32別山→16:30内蔵助山荘                          8/11  内蔵助山荘5:00→7:25雄山神社7:40→ 8:20一ノ越 → 10:10鬼岳東面→11:05獅子岳→12:50ザラ峠→13:40五色ケ原山荘                          8/12  五色ヶ原山荘4:15→鳶岳4:47→6:20越中沢岳6:50→9:30スゴ乗越小屋9:58→12:10間山12:20→14:10北薬師岳14:25→15:10薬師岳15:25→16:00薬師岳山荘                     8/13  薬師岳山荘 5:15→5:30太郎平小屋6:15→6:50五光岩ベンチ→7:46三角点→9:20 折立10:50⇒12:20富山12:43===越後湯沢15:00===17:31八王子        

概算費用                                         交通費:33,000円、山小屋宿泊費(飲み物代含む)4泊:42,000円、復路食事代など:2,000円    合計77,000円                                         

 

飛騨 白山 三方岩岳 野谷荘司山 白川郷

飛騨 白山 三方岩岳、野荘司山 白川郷へ7/26~29日に4人で行ってきました。

7/27 白山スーパー林道から三方岩岳、野荘司山に登る。木の根っこが多くてとても歩きにくい道でした。秋の紅葉が良い山と思いました。下山後、世界遺産 白川郷を見学する。 暑い暑いでした。
7/28 平瀬道登山口から登る。道は整備されてとても歩きやすい。エメラルド色の白水湖を見ながら、屹立した白山、別山の眺望、大雪渓を見ながら歩く。何と言っても
高山植物の群落がいっせいに咲き誇って楽しませてくれました。
(コバイケイソウ、ハクサンコザクラ、アオノツガザクラ、ヒメサユリ、ハクサンフウロ、クルマユリ、ミヤマクロユリ、、、)
7/29 雨の中下山しました。
                         記 占部芳子

三方岩岳頂上
   白山登山口
   エメラルドグリーンの白水湖
   
   
   雪渓のトラバース
   
   頂上の登り口
   
   御前峰頂上
   
   

王滝村から小秀山に登る

7月13~14日に長野県王滝村と岐阜県中津川市の境にそびえる、小秀山(1,982m)に登ってきました。これまで小秀山登山といえば、岐阜県側から登るコースしかなかったが、近年王滝村の林業の作業道が登山にも利用できるように整備され、標識なども付いたと聞き挑戦してみることにした。もう一つの目的は2010年に新築されたという避難小屋「秀峰舎」に泊まることであった。

天候は二日間とも安定せず、ガスがかかったり時々小雨がぱらついたりするような生憎なお天気でしたが、その分とても静かな山行を楽しむことができました。秀峰舎は木材をふんだんに使った、未だ木の香りのする奇麗な建物で、私たちが想像していた以上に居心地がよく、しかもこの日は私たち3名だけでしたのでほんとうにゆったり、ゆっくりとした時間を過ごすことができました。

登山口を予定より早い11:10に出発する。シカの食害防止柵か・・・? 金網の一部が壊れている。ここからいきなり急登が始まる。
  急登の途中から見上げる「1本ヒノキ」しばらく、この木を目標に登る
  1時間ほどで「フクロウ岩」に着く。手作りの可愛らしい、標識の頭にはちゃんとフクロウが彫られている。「フクロウ岩」は一見登れそうに見えるが、足掛かりが無く容易ではなそうだ・・・!
  途中から小雨がぱらつく生憎のお天気になった・・・。ガスのため目の前に聳えているはずの「御嶽山」も見ることはできなかった。残念だが山頂からの大展望は、次の山行まで取っておこう・・・。
  山頂から僅か数分の距離にある、避難小屋「秀峰舎」の全景。2010.7に新築されたと言う、まだ木の香りのする・・・、ともかく隅々まで意匠を凝らした建物である。
  二間ある居住スペースのうち、奥側の部屋・・・。天井は高く、窓も多く、室内はすごく明るい。かって、山頂に掲げられていたと思われる古い標識が2代分飾られていた。
  窓からは周囲の山々が見える。ガスの切れ目から、裾野だけではあったが、御嶽山を望むことも出来た。
  山で伐採した丸太を製材した板を加工して使ったと思われる鏡。木の形や鏡をはめ込んでいる板の曲線加工が実に美しい!         多分、オンリーワンであろう・・・・!秀峰舎、登山徒然帳には沢山の感謝と賛辞の言葉が・・・。
  少し早いが晩餐を始める。お肉と野菜を蒸した健康的なメニューだ!日本酒もちゃんと担ぎ上げ・・・「乾杯」
  バイオトイレです!まったく匂いはありません。木の香りの方が強いくらいです。〇〇さん曰く、「ここで寝れるよね・・・」
  19時過ぎにはガスも晴れてくる・・・。 明日のお天気はどうなのだろうか・・・?零時ころに屋根を叩く雨の音で目覚める。3時頃に再び目覚め、外に出てみると真上は満天星であった。これは決して、夢ではありません・・・。
  朝食の後、第二高原のお花畑まで散策に出かける。ガスは相変わらず晴れない・・・!第三高原付近から見る秀峰舎。
  お花畑ではせっかくコバイケイソウが迎えてくれたが・・・、生憎のお天気に花たちも淋しげであった。
  途中で出会った奇妙な形をしたモミジの巨木。ヒコバエに混じり、何種類ものヤドリキが育っている。大自然の生命力に感動・・・!
  下山後、御嶽山の秘湯と言われる「王滝の湯」へ木曽の美林に囲まれた奥深い温泉だ。湯船からは真正面に御嶽山を見ることができる。ガスの晴れ間からは幾筋もの雪渓が輝いて見えた。
  開田高原、旧飛騨街道から望む御嶽山ともかく猫の目のようにお天気が変わる!この写真はほとんど奇跡に近い、直に雲が出てきて再び山頂を覆い隠してしまった。
 

今回歩いた王滝村からのコースは林業で使っていた作業道を登山道として最近整備されたためか、普通の登山道とは違った新鮮さが感じられた。標識類もとてもユニークで、フクロウ岩の標識は手の込んだ作品であった。今回は第二高原のお花畑で引き返しましたが、次はピストンではなく、岐阜県側の乙女渓谷とを結んだコースを歩いてみたい。

(コースタイム)

7月13日

八王子6:40⇒高尾山IC⇒⇒伊那IC⇒王滝村⇒白川林道⇒10:45登山口11:10→12:05ふくろう岩(昼食) 12:30→14:20小秀山14:30→14:35秀峰舎

7月14日

秀峰舎8:10→8:45第二高原8:55→ 9:40秀峰舎9:50→11:20ふくろう岩11:30→11:50登山口12:10⇒13:45王滝の湯⇒開田高原16:00⇒伊那IC⇒20:30八王子

(概算費用)

車代560km=17,800円、高速代4,200円、食糧・燃料1,900、秀峰舎協力金1,000円、

8,300円/人、王滝の湯 500円、開田高原そば900~1,100円

motoki