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奥多摩 丹波川 小常木谷 2020年9月26日

どうやら沢登りの魅力にとりつかれたK,A,Wの3名が調子のってるうちに今度は岩登り要素の強い小常木谷の計画を会に提出したところ、十分注意する条件で承認されたので行って来ました。案の定ロープワークに手間取り、予定より2時間プラスで11時間行動となってしまい、夜20時の下山連絡となった事で会にご心配お掛けしてしまい申し訳ありませんでした。通常は交通不便な奥多摩なので前夜発早朝行動なのですが、感染症対策のため車中泊もままならず電車都合とマイカー便乗のため入山は9時でした。出発地の余慶橋からは伐採用なのか山仕事用の立派なモノレールが熊倉尾根へ延びていたので途中まで登山道をたどった我らは何回もレールを跨ぎながら歩く事となりました。置草履の悪場と呼ばれる連続して滝が続く箇所がこの沢の醍醐味で、過ぎた頃には暗くなってきたので岩岳沢から尾根へ這い上がりヘッドランプの明かりを頼りに登山道を下山。いい経験ができました。
                                      washi 記

兆子滝10mは右岸(左壁)を登る。残置ピトンがあり助かる。上部の立木まで登り落口まで懸垂下降する。   (10:40~11:40)
兆子滝上部からセカンドの登攀を確保。上手く登っている。
不動滝12mは左岸のルンゼを登りその上の5m滝も高巻き懸垂で沢床へ降りた。(12:55~14:00)
不動滝左岸のルンゼを登る2人。沢靴がフェルトでなくゴム底なので滑り易く登りにくいようだ。
不動滝とその上の小滝を高巻きして懸垂下降し沢床へ戻る。
大滝2段18mは右岸(左壁)を登る。(14:15~15:30)
残置ピトンに掛けた捨てスリングが手掛りで助かる。上部の岩は少しかぶっていて乗り越すのに手間取る。
下部7m上部8mのネジレ滝は左壁を登る様だが、小雨で濡れており時間ないので左岸のカンテ状を高巻く。(15:55~16:30)
岩岳沢が右岸から流れ込んでいる。暗くなって来たので急いで岩岳沢から下山道のある尾根めざして這い上がる事にした。(16:40)
尾根に出たのが18:00、ヘッドランプ灯して下山し国道に戻ったのが20:10、お疲れ様でした。

 

 

 

 

多摩川上流丹波川遡行 2020年9月19日

奥多摩湖から約10km西の青梅街道沿い多摩川上流丹波川を2km。寒くなる前に遡行して来ました。先週9/13(日)に水根沢へ行ったメンバーW,A,Kの3名は感染症対策で密にならないようマイカー2台で三条新橋渡ってすぐの泉水谷林道ゲート手前に駐車。他に登山者や釣り人の車が7台ほど停まっていました。夏は蚊が多く沢支度してるうちに靴下の上から?20箇所も刺されてしまいました。ここは虫除けより殺虫スプレーが必要です。気温20度位で無風なので水温低くてもまだ我慢出来ます。でも曇り空の谷底には陽が時々しか差し込まず泳いだ後の順番待ちでは寒くて震えます。水を吸わないウールや乾式アクリルセーター、ポリプロピレンの下着を着こみましたが、セパレートの薄手ウエットスーツやライフジャケットがあればなお良いです。短い距離なので泳ぎに邪魔なザックは背負わずほぼ空荷で38mロープ肩に掛け入渓したのが 8:40。4時間遡行し国道411号に上がって車に戻ったのが13:40でした。今回も足並み揃ったメンバーだったので安心して行動出来て大感謝でした。                               記)washi

犬戻り淵 9:00
平水量なので右岸をヤツメウナギの様に伝い泳ぎ突破。
水流あるときは左岸からジャンプして右岸上流に取り付く。
坊主淵 9:15
左岸に渉り川中の足掛かりで壁をへつり上流で右岸に渉る。

手取淵 通過 9:30~10:20
ここも左岸を急流の中の足掛かりで壁をへつり上流で右岸に渉る。ここではロープを使い流れても溺れないように緩やかに確保する。

手取淵上流 10:15
激流を慎重に右岸へ渉る。

胴木滝上部 10:35
左岸から登る。

丸山入道淵 11:15~11:45
3年前は左岸を泳いで突破出来たWも今回は水流に逆らえず、右岸を高巻いて左岸に渉る。後続はロープにて伝い泳ぎ来てもらう。

丸山入道淵 11:40
待ってもらっていた2人は泳いで来て寒さに震えている。
水源監視塔 12:10
銚子滝 12:30
左岸北側から一之瀬川を合流した先にある滝。今回も登らずその先のオイラン淵の滝も見なかった。
北側の一之瀬川に入り、ひと昔前の国道の橋脚跡へ登りつめる。そこからはオイラン淵の滝が垣間見える。ここから青梅街道を車まで沢靴のまま戻った。
幸い雨にも降られず、お疲れ様でした。

笛吹川 東沢釜ノ沢

 密を避けられる近場で今年の暑さを乗り越えようと考えた頃、沢登りに関する本に両門ノ滝や千畳のナメなどが紹介され、これらの絶景を間近で見てみたいと思い、東沢釜ノ沢を遡行してきました。足に伝わる水の冷たさはたまらなく、沢登りの魅力でもあります。各ポイントは本で見たそのままの景色で素晴らしく、近場で美しい景色が広がる場所があるとは思いませんでした。
今回の山行を振り返ると、熱中症対策として
  ①もう少し水分を多く持っていくべき(今回は飲料水・調理水を含めて3Lを持参)
  ②うちわ若しくは首掛けの小型ファンの携帯が必要との反省点がありました。
異様な夏休みをアルプスなどの人込みを避けて過ごすことができて充実した山行でした。
                             またよろしくお願いします。

浅岡 記

西沢渓谷市営無料駐車場が満車だったため、道の駅みとみ駐車場からのスタートとなった。

東沢釜ノ沢は、先日実施の沢研修(ヌク沢)から程近く、美しいナメが特徴の遡行ルートでもあります。

ホラ貝のゴルジュは光の加減によってエメラルドグリーンに見える。
このルートは田部重治氏が『笛吹川を遡る』で「見よ、笛吹川の渓谷は逼り合って見上げるかぎり上方の方へ峭壁をなし、その間を湛える流れの紺碧の色は、くめども尽きぬ深い色をもって上へ上へとつづいている。流れはいつまでもかくの如き峭壁にさしはさまれているのだろうか。」と文章に著しています。
なお、文章は西沢渓谷に石碑として建っています。

釜ノ沢出合を越えて魚留ノ滝に着くと複数パーティに遭遇する。

ここで昼食休憩、この先からは本で見た絶景ポイントの連続となり、ワクワクする。

スラブ帯の通過でロープを使っているパーティもいたが、自パーティは使わずにスラブ帯を登る。

その先には、一枚岩を水が流れる千畳のナメが広がり、頭上から晴れ間が差してきた。

ナメの連続はラバーソールの沢靴だとグリップががっちり効く所、ヌメリで効かない所を見極めながら進む必要がある。

2つの滝が滝壺に落ちる両門ノ滝に辿り着く、本に載っていたままの景色だ!
右滝の水流沿いにフリクションを効かせながら登ってみる。

間違ってマヨイ沢に入らないよう、ヤゲンの滝を巻く。

ここは、右岸を高巻いて通過する。

越えた先には広河原が見え、各自テント・ツェルトを持ち寄って14:30に幕営を終える。

我々を入れても5パーティの貸し切り状態で、水が流れる音とセミの鳴き声を聞きながらビールで乾杯、19:00頃に消灯して明日に備えた。

2日目は、5:00に起床して身支度を整え、6:50に広河原を出発する。

この辺りから釜ノ沢の上流部へ差し掛かる。

水量は普通であったが、倒木を掻き分けながら遡行する。

自分はせっかくなので滝を高巻くのを極力避け、水の透明さと冷たさを全身で感じながら登った。

木賊沢の分岐手前にて。

これまでのお互いの健闘を称え合う。

今までのハイライトを振り返りながら、木賊沢を登りだす。
木賊沢の出合を左岸に出て、釜ノ沢にある樹林帯を上がりしばらくすると、ポンプ小屋が見える。
間違ってこの奥の木賊沢をそのまま詰めてしまいそうだ。

ポンプ小屋脇にある湧水はこの日も暑かったため、がぶ飲み。
体の水分を復活させてくれた!

甲武信ヶ岳山頂は曇りながらも、奥秩父周りの山々と眼下に遡行してきた東沢釜ノ沢を見渡すことができて良かった。
甲武信小屋には多くの登山者、トレランの人で活気付いていた。
下山は太陽光を浴びながら木賊山を経由して徳ちゃん新道を下り、道の駅みとみ駐車場に14:15到着。
笛吹の湯で汗を流して中央道の渋滞に巻き込まれながら帰王した。

〈行程概要〉
8/8(土) 高尾山IC 7:30⇒勝沼IC 8:20⇒道の駅みとみ駐車場 9:00→二俣吊橋 9:35
    →釜ノ沢出合 12:30→両門ノ滝 13:45→広河原 14:30(幕営)
8/9(日) 泊地 6:50→水師沢分岐 7:40→甲武信小屋 9:30(荷物をデポして山頂を往復) 10:50
    →木賊山から戸渡尾根へ下山→近丸新道と徳ちゃん新道との分岐 12:10徳ちゃん新道下山
    →西沢山荘(休業中) 13:50→道の駅みとみ駐車場 14:15⇒(笛吹の湯経由)勝沼IC 16:00
    ⇒高尾山IC 17:45

沢研修 笛吹川 ヌク沢

 今年は梅雨明けが遅く8月1日に「梅雨明け宣言」があり、たまたま梅雨明け第1号となる、翌2日(日曜)に恒例の「沢登り研修」を笛吹川ヌク沢で実施しました。7月18日に下見として遡行した4名と今回新たに5名が加わり9名の参加者で実施しました。新たに加わった5名のうち、2名の会員は沢登りが初めてです。感染症予防のため、8人乗りのワゴン車に4名、普通車に3名、普通車に一人で参加した会員が2名と言う、贅沢な交通手段となりました・・・。
 この日のお天気は予報よりも良くなり、時々晴れ間も顔を出す、またとない沢登り日よりとなった。連日の降雨で水量が多く、水勢もかなりきつく、沢登り研修としては絶好の条件に恵まれた。長い間の「自粛」のストレスを発散するかのように、皆が勢い良くウオータークライミングに挑戦したのは当然のことです。また、初めて沢に入った2人の会員にとっては、ほんとうにラッキーな一日であったと思います。すっかり沢の面白さ楽しさを知った様ですから・・・、今後が楽しみです・・・!
 下見までやってくれた、wさんをはじめ今回もまた参加して頂いた会員の皆さまに深く感謝申し上げます!

元木 記

「幅広滝」を越えたところで

1月19日の新春山行「箱根金時山」以来、天候不順も有り、半年振りに掲げた「会旗」です
出発前の点呼
西沢渓谷、駐車場にて
ネトリ広場の休憩所をお借りして、沢支度と装備点検を行う!
最初の堰堤を越え、いよいよ沢歩きのスタート
後続パーティーの4名
徐々に厳しくなって来ました!
でも、足下の岩は激しい水流に洗われ、滑ることはありません
「2段5m滝」
ここは、ロープを張り、安全を期して通過する。

中間支点の確保が難く苦労する・・・。
支点ロープが脱落するのを防止するために、別のロープでビレーを取る。
こちら後続パーティーの4名
Fさんは余裕?の合図!
ナメ滝が続く・・・

ここは、ロープを張らずに越える・・・・!
水流の激しさがお分かり頂けますでしょうか?

「2段6m滝」を大きく高巻き、「2段7m滝」に遊ぶ・・・
この後、2号堰堤(近丸新道横断地点)下で昼食を摂り、近丸新道から西沢渓谷に戻る。

「西沢森林軌道」の遺構
昭和44年までは硅石と木材の運搬が行われていたと言う。
海外から安い硅石(ガラスなどの原材料)が入って来たことにより、その使命も終わった!
         “お疲れ様でした・・・・”

奥秩父ヌク沢の下見2020.7.18

 会山行が解除となり、沢登り研修の下見として「密」を避け電車とバスで奥秩父西沢渓谷途中のヌク沢に行って来ました。ヌク沢は上部に300m大滝があり手強いが、下部の距離1.5km高低差200mなら2時間の手軽な遡行が楽しめます。梅雨時の小雨のせいか例年なら路線バスは満員なのに我ら4名の他はたった1名でした。でも今回は珍しく入渓パーティが1班先行していました。当方も久しぶりだというのに皆軽い身のこなし様で頼もしい限りでした。8月上旬の本番も期待できます。       

washi 記

↑笛吹川 西沢渓谷 途中にあるヌク沢

塩山駅8:30発 西沢渓谷終点 9:30。バス停から先のトイレのある園地で沢支度。一瞬の晴れ間があったが終始小雨。10:40にヌク沢橋から入渓しました。
この写真では見えてない最下部の滝で、今回唯一左岸にロープ張って登りました。  (11:30)
枝沢分岐地点のナメも水量多かったが快適に登れました。(11:50)
晴天なら美しい幅広滝も雨の為か、沢床が輝いていませんでした。(11:55)
この6m滝は直登できず左岸をここよりも下部から高巻きします。(12:10)

近丸新道が横断する地点で遡行打ち切り。(12:30昼食13:05下山開始) ガラス材料等の珪石採掘用トロッコ跡が今も残っています。

終バス1本前の14:40に乗り帰途へ。途中下車して駅北側の塩山温泉に立ち寄りました。加温循環濾過ですがアルカリ性でつるつるし、すっきりして帰りました。