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「正月山行」 新雪の赤岳へ

皆さま 明けましておめでとうございます。                                                   

本年もよろしくお願い申し上げます。

 今年初めての山行報告を投稿させて頂きます。


山行日 13()4()

参加者 元木(係)、鷲林

 今年の「正月山行は」北アルプスの唐松岳で計画しておりましたが、北アは天候が荒れ模様のため、今年もまた少しは晴れ間も期待できそうな八ヶ岳に変更しました。ルートは行者小屋から文三郎尾根~赤岳~横岳~硫黄岳~赤岩の頭~赤岳鉱泉へと八ヶ岳を南から北へと縦走する計画をたてました。 入山した3日は快晴、ほぼ無風でしたが、4日は朝から曇りがち・・・。それでも赤岳に登頂した時には視界も良くなり、富士山や南アさらには北アまで展望することが出来ました。しかし、地蔵の頭に下る頃には横岳は濃いガスにすっかり覆われ、目の前に聳えているはずの二十三夜峰の岩峰も見えない程に急変したため、安全を最優先に考え横岳縦走を断念し、エスケープルートとしていた地蔵尾根から行者小屋に下りることにした。

残念だが、横岳縦走は次回の楽しみに残しておこう・・・!       by motoki






1月3日 美濃戸山荘の薪ストーブで暖を取りながらおにぎりを頬張る。“おもてなし”で頂いた野沢菜の何とお美味しいことか・・・。ここでアイゼンを着けて南沢から行者小屋に向かう。夜の食材で重くなったザックが肩に食い込むし、急ぐわけでもないのでゆっくりと歩を進める。樹林の間から横岳の岩峰がちらちらと見えだすともう行者小屋も近い。

行者小屋からは横岳・地蔵尾根・赤岳・中岳・阿弥陀岳が眼前に広がる。少し薄雲がかかっているが、風もさほど強くなさそうだ・・・、明日もこうあって欲しいものだ!

 夜は持ちこんだ沢山のご馳走と、日本酒・芋焼酎・ウイスキーで二度目の正月を祝い早めに休む。


樹林の間から横岳の岩峰が見えてくる

行者小屋にやってきました!赤岳の西壁を見上げる

 
阿弥陀北稜越しに阿弥陀岳の山頂を見る 行者小屋から大同心横岳の展望. ガスっている!




1月4日

予報では曇り時々晴れとのこと、大きな崩れは無そうだ・・・。敵は稜線を吹く烈風だ!ヘッドライトの明かりを頼りにガスで視界が利かない文三郎尾根を登る。雪面はしっかりしていて12本爪が気持ち良いほど効く、足に全体重をかけながら一歩一歩高度を上げてゆく。文三郎尾根から稜線に出るころには雲間から青い空がチラッと顔を覗かせた。

赤岳の登りは文字通り岩と雪の世界・・・、少しの油断も許されない。気温はかなり低いようだが、幸いにも風はそれほど強くはない。山頂からは富士山や南アルプス、さらには北アルプスも望むことが出来た。


赤岳山頂への登りから阿弥陀を望む AM 8:05 赤岳山頂に到着、行者小屋から約2時間

未だ朝焼けの余韻が残る「富士」を望む  鷲さんガッツポーズ!後方は権現岳、遠くに南アが
いつの間にかガスに覆われた横岳、赤岳の下りから 地蔵の頭で、前進を断念し地蔵尾根から下る




今年の「正月山行」も昨年と同様に唐松岳のリベンジを計画していたのだが、北アルプスは天候が荒れ模様のため、今年もまた八ヶ岳に変更することになってしまった。しかし、その八ヶ岳でも濃いガスに阻まれ、横岳縦走は叶わなかった・・・。 何といっても厳冬期の山は「安全」を最優先に考えなければならない。山はいつでも登れる・・・、いつかは好天に恵まれるであろう・・・その日を楽しみにしておこう・・・! 

                                                                [コースタイム]

1/3  八王子 6:55⇒茅野10:25⇒美濃戸口11:10→12:15美濃戸山荘13:00→15:40行者小屋

1/4  行者小屋6:00→7:21文三郎分岐→8:05赤岳8:28→8:45赤岳天望荘8:58→9:07地蔵の頭→9:45行者小屋10:25→11:35美濃戸山荘12:20→13:00美濃戸口13:20⇒14:00茅野14:19⇒八王子16:02

[概算費用]

JR往復 6,820円 バス1,800円 行者小屋(素泊り) 6,000円  計14,620円/人

八王子山の会は安全登山の徹底に努力を怠りません

本会では平成12年より今までになかった遭難対策事業を本格的に取り組みコンセプトを作成、会員に周知徹底させ高尾周辺、五日市や相模湖の沢周辺、とその都度テーマと内容を少しづつ替え継続して実施してきました。3年前より八岳連主催として実施本年で3年目、最初の年から15年目となります。講演会も実施し1年目は私が担当し、2年目は渡辺輝夫氏、そして本年10月30日、山岳レスキューでは第一人者のいさお秀彦先生を迎え、70名以上の参加者をもって盛況理に開催されました。

10月30日、八王子市民体育館会議室での講習会は73名もの出席者、熱心に聞き入っていました。テーマは「山での事故に遭わないために・逢ったときにために」その対策と対処法を学びました

 

 

 

 

 

 

 

パワーポイントを使用、大変わかりやすい講演でした

 

 

 

 

 

 

 

11月9日、子安市民センターにて実施されました「上級・救急救命講習会」

 

 

 

 

 

 

 なによりも実践が大切です

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

11月17日、見事な快晴の中八王子市山岳連盟会員43名が参加、まず広場にて開会式、オリエンテーションよりはじまります



 

 

 

 

 

 

 

ストレッチ後沢筋の研修場所へ移動、早速始まります



 

 

 

 

 

 

 

急斜面下降や負傷者の移動、応急手当法



 

 

 

 

 

 

 

各班異なるテーマに手の対処法です。夕暮れ時のビバーク



 

 

 

 

 

 

 

八王子城山山頂及び友人ポイント、八王子城本丸跡にての各班の行動です



 

 

 

 

 

 

 

各班には山岳に関する問題が提出されます。4択問題は皆さん協議の元答えを出してもらいます



 

 

 

 

 

 

 

御主殿跡に設定されたゴールにて担当者より最後の問題提出



 

 

 

 

 

 

 

閉会式では本日のまとめとしての評価がされました多くのことを学んだ実技研修に市民を含め皆さん大変満足され喜んでいただけました。参加者のみなさん大変お疲れ様でした。これからも事故がない山岳活動を大いに楽しめますよう念じています。

会長  熊谷 博

 

お楽しみ山行《紅葉の飯縄と戸隠を巡る》

10月12~13日、恒例の「お楽しみ山行」を実施しました。今年は18人が参加し、北信五山の飯縄山と戸隠山に昨年と同様に貸切小型バスで行ってきました。前日までは曇り時々晴れとの予報でしたが、会員皆さんの日頃の行いが良いためか二日間とも好天に恵まれ、紅葉真っ盛りの飯縄山と戸隠山を心行くまで楽しむことが出来ました。

10月12日 土曜日                                                         三連休の初日とあって中央道は早くも渋滞気味で長野ICを1時間遅れで下り、戸隠バードラインから飯縄山登山口へ。南登山道の「一の鳥居」を11:50に出発し登山道沿いの石仏を数えながら登ること2時間30分、飯縄神社に着く。安全登山を祈願してから山頂へ!下山は瑪瑙山から怪無山の裾を巻いて中社に至るルートを取ったが、表登山道とは違った解放的で牧歌的な雰囲気の漂う登山道であった。

   
 飯縄山南登山道「一の鳥居」を出発  汗ばむほどの好天に、少しバテ気味か・・・?
 
 西登山道分岐付近から山頂方向を見る

「飯縄山山頂」と書かれた大きな標柱の前で

   
 山頂からの眺望を堪能し、いよいよ下山開始  瑪瑙山ルートは紅葉も多い
   
 なだらかな、高原状の登山道が続く

宝石の“メノウ”と同じ漢字だそうだ・・・

10月14日 日曜日                                                         この日は戸隠山頂を目指すA隊11名と戸隠山麓を散策するB隊7名とに分かれ別行動とした。A隊は奥社にお参りしてから、五十間長屋、百間長屋さらに“蟻の戸渡り”を越え、九頭龍山を経由して一不動から大洞沢沿いを下り、戸隠牧場に下山した。一方B隊は中社にお参りした後、天空に聳える戸隠の岩峰を眺めながら小鳥ヶ池~鏡池へと歩き、隋心門から杉並木に入り奥社にお参りしてから、ささやきの小径を戸隠牧場まで、まだ少し早い紅葉を愛でながらゆったりと散策を楽しみました。                                                   A隊、“蟻の戸渡”に挑戦
 戸隠神社 中社を参拝  奥社脇の登山口から登りはじめる
   
 樹林帯から望む戸隠の岩峰   岩場の連続・・・、文句なしの好天だ!
 
 「戸隠名物」の“蟻の戸渡”に挑戦  僅か10数メートルなのだが・・・
   
戸隠 山頂から見る高妻山 奥社への杉並木が真っ直ぐ伸びる
   
 昨日登った飯縄山  瑪瑙山と怪無山が見える  黒姫山 左側の端正な錐形の山は御巣鷹山
 
 遠く白馬三山も見える 戸隠牧場に無事下山、お疲れ様でした・・・!
B隊 戸隠山麓を散策する
 
 中社に参拝  小鳥ヶ池からの戸隠
   
 鏡池からの戸隠  ささやきの小径から望む戸隠
百間長屋の辺りまでは順調なペースで来たものの、岩稜帯に入ると何か所も渋滞があり、八方睨には計画より30分遅れであった。流石にパワースポットとして人気があるだけに、山にも沢山の登山者が入っていることに驚きました。好天・紅葉・眺望・・・どれをとっても満足のゆく山行であった。                             by Motoki                                                          

(コースタイム)                                                      10/12 飯縄山登山口11:50→駒つなぎの場12:57→飯縄神社14:20→飯縄山山頂14:30~14:50→瑪瑙山15:45→中社民宿17:30                                               10/13 民宿⇒奥社入口8:00→奥社8:25→五十間長屋9:30→蟻の戸渡10:42→八方睨11:05→戸隠山11:25→1,840m地点昼食11:40~12:04→九頭龍山12:31→ 一不動避難小屋13:40→~戸隠牧場15:30                                                                        

黒部ダムから池の平への山旅

10月12日~15日まで、黒部ダム~ハシゴ谷乗越~真砂沢~池の平 行って来ました、

山一面の紅葉、三の窓雪渓、八ッ峰主稜、チンネ等の秀麗な姿を満喫し心が満たされた山旅でした。

10/12 PM八王子4:30⇒安曇野IC⇒扇沢(P)PM20:30(車中泊)

10/13 扇沢駅⇒トロリーバス7:30~50⇒黒部ダム駅8:10~30→丸木橋10:00~20→内蔵助平11:00~30→ハシゴ谷乗越13:00~20

真砂沢14:10~20→池の平17:20(テント泊)

10/14 池の平池と池塘めぐり テント回収→12:00→二股14:50→真砂沢15:50(テント泊)

10/15 テント6:50→ハシゴ谷乗越8:00~30→内蔵助平9:45~10:00⇒黒部ダム13:05 トロリーバス⇒扇沢⇒安曇野IC⇒八王子

池の平のテント前にて
   平の池にて
   池の前で
 
   仙人峠 八っ峰をバックに
 
   小窓の雪渓がキレイ
   仙人新道を往く
   マイナーピークをバックに
   ハシゴ谷乗越

南岳から北穂まで大キレットを行く

 台風で一週間ほどずれてしまいルート経験者のTさんとMさんが参加できなくなり、残念でしたがHさんと二人、当初の計画よりのんびり、ゆったりの行程で出かけました。

小屋に3泊もしてちょっと贅沢をしてしまいましたが、おかげで無理なくキレットを通過でき大満足。天狗原や涸沢の紅葉は素晴らしかったです。
sakamoto記

 

         

 


 一日目はここに一泊、お風呂あり沢から引いているのか枯葉が浮かんでいた。料理はちょっとおしゃれな味のするレモンやハーブパプリカで味付けした鶏肉メインの夕食、朝食は普通に焼きしゃけでした。清潔なお宿でした。
 槍沢のテント場
   この日は多少雨が降ったが雨具を着るほどではなかった。お天気雨のせいか何度か虹が出ては消え楽しませてくれた。陽光が進行方向の谷間を照らしスポットライトのよう。
   南岳にいくまでには鎖場やはしごがあった
 
 
   南岳を20分ほどいくと小屋だ。布団一枚で寝られたので、明日に備え、しっかり睡眠がとれた
   笠ヶ岳方面に陽が沈む。
  7時。 いよいよ出発。昨日着いた人の話では、昨日の朝は南岳の下あたりは濡れていて厭な感じだったそうだ。スタートは曇りだがこれ以上崩れなさそうなので意を決して明るくなるのを待ち小屋をでた。
   すぐに鎖のあるザレた下り、前の人が降りたのを見計らって自分たちも。
   梯子は一歩一歩確実に注意して降りる
   暫くは、なだらかな稜線歩きで心休まる
   ちょっと振り返り写真をとる
   長谷川ピークの手前。慎重に慎重に。
   緊張するわけです。有名な長谷川ピーク
 
   大先輩のHさんは良い被写体になってくれました。
   安全に気を使いながらも、こんなところでもポーズを撮ってもらいすみません。
 
   写真では距離や高度感が伝わりにくいですね。
   写真には写ってませんが、前方を行く人がここが飛騨泣きだと向こう側からわざわざ教えてくれました。なぜなら長谷川ピークまでがとても怖かったのでこれ以上怖いところがあるのか、飛騨泣きは越えてしまったのか私がつぶやいていたからかもしれない。
   私の身長では左手上部にある取っ手が見えにくかった。それに思い切り手をのばし、自分の体をひきあげないと右足を上げることができない。男の人には何のことはないだろう
   やっと私も登場です。ここは太い鎖がつかみにくかったが足の置き場もちゃんとしていて安心だ
   北穂の小屋は見えるのだが、なかなか着かない。ひたすら黙々登る
   着いた!Hさんとツーショットで。
   キレットを越えている途中は明るめの曇りというところ。視界は良好で遠くまで見渡せる天気だったがだんだんと雲が。12時くらいの写真。4時くらいにうっすらと雪が積もった。
  あくる日の朝6時の写真。夜中にこのような状態に。暗いうちから下山を考え心配だった。
   北穂のテント場。
   涸沢は雪が降らなかったらしい。紅葉が見事でした。私の写真ではあまり伝わらないかな